第377話 赤い名前
黒いペンなのに友人の名前を書く時だけ赤くなる。
「おもしれー、どういう原理!?」と二人してはしゃいで遊んでいたが、数日後に友人が死んだ。
まさか赤い名前は死の予兆だったんだろうか。
そんな非現実的なことを考えながら葬式の受付で芳名帳に名前を書くと、その文字は真っ赤だった。
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