怪奇短篇書架 〜呟怖〜

第367話 親代わりの姉

行方知れずになった両親の代わりに私を育ててくれた姉が亡くなった。

名残り惜しみながら姉のアイマスクをつけてみると――様々な景色が見えて仰天する。

きっと姉が今まで見てきた光景に違いない。

私の姿もある。

感謝しつつ見続けていると、最後に両親を殺して地面に埋めている光景が見えた。