第322話 雪中の電信柱
まずい、完全にホワイトアウトした。
一寸先すら見えない中、ようやく指に触れたのは硬い棒状のもの。
電信柱だ。
手が冷えてるせいか妙に温かく感じる。
この電信柱はあそこのだなと予想がつき、それを目印に家を目指した。
しかし行けども行けども何もない。
…あれは本当に電信柱だったのか?
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