第315話 白いドアノブ、黒いドアノブ

消灯後の寮は暗い。

便所に起きた時、突き当りにある管理人室の白いドアノブがやけに目について足を止める。


…あれって白かったっけ?


そう疑問に思ったところで『ドアノブに白い手がくっついている』と理解し、俺は全速力で逃げた。


翌朝、日の光のもとで見るとやはりドアノブは黒かった。

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