第291話 夢の中の友人はのっぺらぼう

夢の中で出来た友人がいる。

彼は気さくだかのっぺらぼうで顔に憧れていた。


ある日、彼は目を得て大層喜んだ。


翌日知ったのは俺をいじめてた奴が失明したこと。


その後も同じことが繰り返され、友人は完璧な顔を得たが――その全てが自分をいじめた奴らで構成されており、俺は喜べなかった。

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