第262話 最後の贈り物を君に

ああ、僕の大切な可愛い娘。

腕に抱くことが出来なかった君のサンタになりたかった。


贈り物をあげる。


この世に留まれるのは一晩だけ。

毎年繰り返すたび僕が僕でなくなっていく。だから今年でやめてしまおう。


僕への贈り物に君が欲しいと言う前に。

だってそんなの、サンタじゃないだろ。

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