第241話 見守る目

寂れた公衆電話の中、一人で受話器を持つ幼子を目だけの何かが見つめている。

怯えながらそれを伝えると友人は笑った。

「あれは見守ってるだけだって」

でもあんな目付きで見守るだろうか。

恨みがましく憎むような目だ。再びそれを伝えると友人は笑わず言った。


「うちの親はそうだったよ」

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