第182話 鞄の中から鞄の中から鞄の中から

友人宅に大きな鞄があった。

開けてみてと含み笑いと共にお菓子を取りに行く彼女を見送り、私は鞄を開ける。


――中にまた鞄があった。


その更に中にも。

そんなことが10回続く。


戻った友人に手の平サイズの鞄を見せると悲鳴を上げた。


なんでも中に子供が隠れて脅かそうとしていたらしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る