第139話 朝顔の色水
小学生の頃。
夏休みの自由研究で色水を作ろうと手頃な朝顔を探していると、白い朝顔を見つけた。
白だとどうなるんだろうという興味と、歪な目のような模様があるのを気に入って千切ると――花から短い苦悶の声。
それが生々しくて今でも覚えている。
作った色水は白い花なのに赤色をしていた。
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