第119話 私はインゲンマメになっていた
ある日気づくと私はインゲンマメになっていた。
会社で貰ったものの、私これ嫌いなんだよね、と食べずに捨てた呪いだろうか。
――ああ、ゴミ箱行きは嫌だ。
せめて食べてもらいたいと切実な想いが湧く。
そう思っていると薄白い天から声がした。
「私これ大嫌いなんだよね」
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