第162話 迷宮に入る前に
予定通りお昼前にラクーラの街に到着。
まずは冒険者ギルドへ直行。
詳細情報を書いた書類、現場を封鎖している騎士団に見せる通行許可証を受け取る。
ついでに途中で討伐したゴブリン等の褒賞金を貰う事も忘れない。
更に街中でギルド受付のお姉さん推薦のテイクアウトも購入。
既に食べきれない位の在庫があるけれど、これはリディナの趣味というか娯楽。
「この街から現場まで
「それがいいと思います」
私も頷く。
そしてライ君なら
そんな訳でラクーラから
今回の
ただもう1人分の部屋を作るとリビングが狭くなる。その分はリビング専用の小屋か一番小さい家かどちらかを場合に応じて出して使用することにする。
「そんなに簡単に改装できるんですか」
「設計さえ出来ていれば1時間程度」
木工はもう慣れた。そして今はアイテムボックス内で魔法加工が出来る。だからまったくもって問題は無い。
そんな訳でリビングの6割を潰してセレスの部屋を作る。基本的にはリディナや私の部屋と同じ広さだ。テーブルやベッドは大きい3階建ての使っていない一室から借用。
元リビングが単なる玄関程度の広さになってしまった。でもリビングは別の建物を使うから問題無いだろう。
出来上がった物置小屋改2を収納し、3階建てへ。
「あ、フミノ。ちょうど夕食が出来たところだよ」
今日のメインは羚羊肉のバター焼きレモン汁かけか。なかなか美味しそうだ。
◇◇◇
夕食を食べたらお風呂、そして寝るまでは読書の時間だ。リディナはお風呂、セレスは人駄目ソファーの一番大きいタイプに埋まって読書。
私は細長い物を枕代わりに抱きながら読書だ。内容は
ふむふむ、この世界では
① 魔物が異常発生し魔物密度が一定の値を超えた結果、
②
③ その事により更に魔物が異常発生するようになって、
④ 更に過剰な
になっている場所の事だそうだ。
そして
一定空間における魔物の集積度が減るほど
そして魔物の数というか集積度が一定以下になると
つまり討伐は魔物が発生するよりも早いペースで魔物を倒していかなければならない。故に一度に多数の魔物に対処可能な魔法使い中心のパーティで攻略するのが定石らしい。
なるほど、確かにうちのパーティは適任だろう。3人とも攻撃魔法を持っているし、魔力もそれなりにある。加えて補給もあまり必要としないし。
ただ、どの程度まで魔物を倒せば
その辺についても本には解答が載っていた。
そして
つまり、
① まずとにかく魔物を倒していく
②
という方針でいいようだ。
さて、
更に
なおコボルトはこの世界では犬顔では無い。本のイラストでは邪悪な妖精といった雰囲気。
ゴブリンとほぼ同じくらいの大きさで緑色の皮膚を持つとある。強さはゴブリンよりやや上で、土属性と火属性の魔法に耐性があるとの事。
そうなると私の土埋め攻撃は通用しないのだろうか。あれは土属性魔法ではなくアイテムボックススキルだけれども。
その辺も何処かで試してみる必要がありそうだ。駄目なら空即斬を使えばいいだけだけれども。
なおコボルトもトロルも攻撃魔法や弓矢等の飛び道具はまず使わないとの事。少なくともスティヴァレで確認された事はないらしい。この本によれば、だけれども。
なら常に距離を取って攻撃魔法で倒していけば問題無い。
そう結論が出たところでリディナがお風呂から上がってきた。それでは風呂に入りついでに軽く稼いでくるとしよう。
それにしてもこの人駄目ソファーシリーズ、いい出来だ。確かに使っていると離れられなくなりそうになる。
でもお風呂も気持ちいいから。強い意思で立ち上がり、お風呂へ向かった。
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