第2話

私は真希。友達の梨奈と一緒に軽音学部に入った。


バンドがやってみたかったのと、ギターを弾いていた一つ上の村井くんが入っていたからだ。


なんで村井くんに惹かれたのかわからない。


ただもっと村井くんのことを知りたい、村井くんの近くにいたいと思ったのだった。


私と梨奈はボーカルをやることにした。


村井先輩はやっぱり他の人とはちょっと違っていた。


他の男子みたいにむやみに騒いだりしない。


知的で、いつも落ち着いていて、大人っぽい。


不潔感もなく、好感が持てた。


一度、話しかけてみたことがある。


「村井先輩、ギター教えてください。」


大体、こういえば、軽音学部の先輩は教えてくれる。


村井先輩は少し黙ったあと、


ふいっ


と横を向いた。


そしていつも通りギターを弾き始めた。


え、、


無視、された?


村井先輩、ちょっと苦手かも。。。


それから私は村井先輩に話しかけることは無くなった。

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