魔王に召喚されました!勇者です
@akasaki3710
プロローグ
やぁ、みんな!
まずは自己紹介といこうか!
僕はある平凡な村に生まれた勇者なのです!
名前は、アルノ・アーザーベルト、歳は12才。
僕には前世の記憶というのがあります。
それは、異世界で暮らした記憶。
この僕が今いる世界は、人間の他に、魔物や妖精、天使、悪魔など、いろんな種族の生き物がいるんだけれど、前世はそうではなく、人間だけだったのです。
その前世では、この世界をゲームやフィクションと描かれており、僕はその記憶を駆使して、勇者になったのです!
と、こんな感じに自慢してみるも、自慢出来るほどの実力はない。全くもって、ない。
だって、魔力なんてほとんど無いし、魔法だって使ったことない。剣術もないし、体術だってない。スキルはあるかわかんないし…
でも、僕がこうして勇者になったのは、前世の知識があったから。
他の人より秀でた知識を持っていたことで、村のみんなは僕を勇者だ!と持ち上げ今に至るわけで。
僕は何も悪くないよね?
だって、知識があるだけで勇者って決めつけられたのこっちだもん!被害者だもん!
そして、今日、僕はステータスを貰えることとなる。
さぁ、いざゆかん!夢の聖堂へ!!
まぁ、所謂教会みたいなところだろ!
そう思って、聖堂へと足を進めた。
「今日は、君で最後かな?」
綺麗なお姉さんが受け付けでアルノに声を掛けた。
「え、僕で最後なの?」
僕は驚いた、だって、周りには僕のようにステータスを貰いに来た子でいっぱいなのに。
何か怪しいな、と思ってみてもアルノに行動力など無かった。
当たり前だ。あったら、勇者などと祭り上げられたりしていないだろう…
そして、お姉さんによって聖堂の真ん中の方へと連れられる。
アルノの頭の中は、ステータスの事でいっぱいだった。
だから、気づかなかったのだ、下に張り巡らされた、術式に。
目の前が真っ白になる。
何も見えなくなり、辺りはまだ白いまま。
え?なにこれ?
何が起きたのだろうか?
あ、もしかしてここでステータスを貰えるのかな!?
えーと、えーと、
「ステータス!!」
そう叫ぶと、目の前には自分のステータスが表示された。
そこに書かれたステータスは、自分が想像もつかない事を書いてあった。
名前の下。
称号:魔王に召喚されし勇者
これは、どういうことだろう?
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