なんでもないようなことが幸せだと忘れた俺達は..ラブコメ的にも弱い

ゆゆりな子

口に出さないと伝わらないことしかない


「お疲れ〜」

「がやがやがやがゃがやがやがゃ…」


「お疲れっしたー。」


…あいつ何してるのかな。


俺は四籐遊(しどうゆう)24歳

週6で居酒屋バイト。

社員の話も来たけどやめづらくなるのが嫌で断ってる。やりたい事もやらないといけない事も…何もないのに

ただこっち(東京)に来て感じた事誰も助けてくれないし泣き言は災いしか呼ばない事を学んで日銭だけは稼いでいた




…今日もかあ…なかなか見つからない

ホントにいるのかな


「パチッ。よしっ♡」

「あっもしも〜し✕✕1丁目のスカイコーポまで1台お願いします」


私は五藤茉子(ごとうまこ)24歳

週5でキャバ…高校の時の同級生と卒業後結婚、子どもは1人…変わっていく夫婦関係に嫌気がさしてうんざり。と言うよりも遊の事を現実と子どもを見ないといけない事を解っていながら常に思っていたかもしれない。

そのおかげなのか知らないけど私は風の噂でゆうが東京に居るという事を知って高知から出てきた。

なんの手がかりも無いしSNSもそれらしき人はいない

あの人は誰から聞いたんだろ





「ブー。ブー。ブーー」

…えな?


(ゆー仕事お疲れ〜♡


ねぇ)

(ありがとねっ。今帰ってる途中だからまた連絡する)

(はーい♡)

4行程の改行のしたにある

ねぇ

には何となく触れたくない。






「はぁ」

私…これでいいの…?ほんとに間違ってなかったのかな。


「700円でいいよぉ」

「あ…1000円で…」


「はい300円ね」


「いつもありがとね〜…バタン」


「よしっ。まこは今日も頑張れますっ!」






俺は高校時代まこが好きだった

入学式初日

初めて会っただろう初対面の同級生にガンガン話しかけているところを見かけたのが最初


「後藤茉子っよろしくねっ♡あーそれ可愛いぃ♡」

アイドルの握手会みたいな…その雰囲気…感じは好きでも嫌いでもなかったし。話す話しもない…特に考えてなかった。

俺はと言えばいつもムスッとしてた訳ぢゃないけどそう見られて、触れないし近寄らない触らぬゴミに祟り無し…扱い。

(ただみんなに溶け込み遅れた……んだと思う)

まそれはいいんだけど…どうしかしたくてもどうにも自分でできない俺に唯一突っ込んできたのがまこだった。



「しどくんっしどくんっ…」

「なに…あ」

「……誰だっけ?」

誰かは分かってたけど…なんか照れくさいし

そうゆうとめちゃくちゃ不満顔今にも…殴りかかってきそうだった。


「分かってるくせに…。」

「ご…ごめんっ五藤だよね?」

「茉ー子っ」


苗字で呼ぶなみたいな返事


「ずーっと気になってたんだけどー。四と五…なんか凄くない?♡」

急にハイテンションのまこ

……だからこそ…おれもなんか気になってはいたんだけど…。

周りを見回したら俺が誰かと…クラスのアイドル的存在の茉子と話してるのは衝撃的だっただろう。


「確かに…ま。俺の後だけどねっ」

「なにそれっ四とか不吉だよっ!私の性になる〜?♡」

もてあそばれてる。ようにしか聞こえなかった


「不吉で悪かったな…。」

茉子の顔は見ていない。おれはそそくさとその場を去った

…机戻ってネット恋愛楽しもうとしてたのに…。なんだあいつ

別に怒ってた訳ぢゃないただマウント取られた感が気に入らなかった。


おれは自販機でなんか話した事を流したくて普段買わない水を買って校舎裏に居た。

「帰ろうかな…。」

……

……

「いたっ」

もう授業始まってるのに校舎裏の角でぶっこけてる茉子が居た。


「ははっ…」

…あ、やべ…

少しいい気味……は最低か

「だいじょうぶか?」

「だって勝手に終わらせて行くし〜痛ァ」

太めの砂利を払いながらまるで自分のせいぢゃないみたいな言い方だ


「あれ以上何続けるっての…」



「だって…話したかったんだもん……。」



「え…」

「俺と?」

…弁解のつもりか?けど。この…上がる気持ちはなんだ

「なんで俺と話す...俺とぢゃないだろ…」

俺はそれ以上の何かを期待した。

…なんか困り顔…いつもあんだけガヤガヤしてるクセに…やっぱただの弁解…。




「好き…だったから…。ずっと…。」



「………………。」


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