番外編

地金じがね売るネットの店からしなは消え黒海近くいくさはおこる




【雑記】

 一年前の今日、咄嗟に詠んだ一首。

 私はウクライナへの侵攻を速報で聞いた時、貴金属の地金を扱うネットショップを眺めていて、それまでお店にあった品物がほぼ全てなくなるのを目の当たりにしました。恐らくお店が取り下げたのです。貴金属は非常時に値上がりしますから。

 その生々しい手触りに似たものをインターネットという無機質の中に感じ、私は戦争の実感を味わいました。その瞬間に浮かんだのが、この歌です。

 一年が経ってもその感触は私の手から消えません。


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