エアコンのオンオフ

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の……バタン」

「亀が倒れた!?」

「し、失礼しました。エアコン、エアコン、変温動物にこの酷暑はつらいです……」

「人間の俺でもつらいもんな。亀のお前は尚更だろう」

「ところで、ずっとエアコンをつけていると、電気代が気になってしまいますよね」

「気になる、気になる。けど、小まめなオンオフは逆効果だって聞くよな? あれは本当なんだろうか」

「以前、ヨ〇〇〇カメラで働いていたわたくしがお答えしましょう。本当です」

「けど、運転時間が長ければ長いほど、電気代って高くなるんじゃないのか?」

「必ずしもそうではありません。というのも、エアコンの消費電力は一定ではなく、運転の内容によってかなり大きく変動します。もっとも電力を使うのは、外気温と室温の差が激しく、気温を下げている時です」

「スイッチを入れた直後、だな」

「はい。一方、下がりきった室温を維持している時は、消費電力が比較的少ないと言われております。小まめにオンオフすると、次にオンにした時また室温を下げ直すので、結果的に消費電力が大きくなってしまうわけですね」

「なるほど。ただ単に、運転時間を減らせばいいってもんじゃないんだな」

「ええ。一概に何分までとは言えませんが、たとえば食事で離席したり、あるいは風呂に入ったり、ちょっと部屋を離れる程度なら、エアコンはオンのままでいいと思います。もちろん、何時間も出掛けるような場合は切った方がいいですが」

「ありがとう、今日の話は参考になったよ。しかし、いよいよ恋愛と関係ないな」

「そこはほら、暑いとイライラしますから、恋人に優しく接するためにも、エアコンを上手に使って心身ともにクールダウンしてください」

「無理やり感」

「以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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