第76話 ちょっと前のバイク日記

こんなの書いてました(^^)。



Moto Trans DUCATI 350 Vento [ 1970年代のバイク ]

デスモドロミックじゃない単気筒の350、しかし400以下なので

(当時)中免ライダーに人気があったドカでした。


ドカティ・ベント。略してドカベン(笑)。


450デスモのようなパンチは無いのですが、そこはそれ

ドカですから楽しい走りは一緒でした。


でも、オレンジのタンクの450デスモの方がより楽しいです。


デスモじゃないですけれど、そんなに違いは感じませんでした。


振動は結構あって、友達がテールカウルにキャノンのカメラを入れといたら

プラスティックのボディにひびが入った、って嘆いていました。


僕はニコンなんで、金属ボディだから割れないよん、ってからかうと


友達はマジで怒りました(笑)。



僕はその頃国産、ヤマハのXS750に乗っていましたから

箱根でよくこのドカベンと遊びました。


3気筒の750、66psとはいえパワーでは勝てるので(笑)


上りでは。


♪〜がんばれがんばれドカベン(^^;)


とか歌いながら直線(ブルーマウンテン・ストレートと僕らは呼んでいた)で

バックミラーの点にしてあげても、次の大曲コーナーでドカベンは

追いついて来るので、僕はXSをフルバンクさせます。

それでもバンク角が足らなくて、スタンドやステップが接地します。

だけどアクセルは戻したくないので、ランディ・マモラみたいに

大きく尻を落としてバンク角を稼いでました。

TT100はどろどろに溶けてましたが、そこまでしないとドカベンには

抜かれてしまいます。


SR400だったら勝てるかな(笑)500だったら楽勝だけど。


この頃は箱根ものどかでした。




YAMAHA SPORT XS750 special [ 1970年代のバイク ]

1978年のことですが、ヤマハはロードバイクに黒と金のカラーリングを

施す事でリミテッドプロダクションバイク、として高級感を持たせる

という試みを行いました。


当時、流行っていたアメリカンバイクのカテゴリーに属するバイクから

この「スペシャル」と言う名称のついたバイクをラインナップ。


元来、高級感のあるヤマハスポーツバイクでしたから、これは人気を博しました。

特に最大排気量のXS1100、MidnightSpecialは、ほとんど真っ黒に

金の装飾、と言うカラーリングでありました。

言ってみればJPSロータス的なものではありましたが

それはなかなか見ごたえのあるものでした。


国内ではGX750のデザインを変えてこのXS750が登場。

DOHC3気筒、シャフトドライブと言う個性の強さと独特のスタイリングで

なかなか面白いバイクでした。


最初のモデルは後輪も18インチでしたから、ほとんどGX750と

変わらない走りを見せ、ラクなライポジと相成って


ツーリングが楽しいオートバイでありました。


飛ばせば意外に速いのです。GXのまんまなので。ほとんど



KH250 kawasaki-


普通、ケッチというとこの400を意味する場合が多く、

「ケッチのニーゴー」と250を呼称してました、僕らは。


で、この400の方のケッチ、どうして人気があったかと言うと

みんな、パワーフィルターをつけて吸気音を楽しむのですが

その音が、排気量が大きい分良く楽しめた、って言う単純な理由(笑)


ゾク系ストリートライダーの感覚ってそんなものでした。


「ポーポー言う?」って"poh"という擬音でケッチを意味してたりしました。


どうやってポーポー言わせるか、と言うと...


走り出したら上のギアに入れて、無理に全開にする訳です(笑)


そうすると、マフラーの芯をフタだけにして切った抜けマフラーから低音、

パワーフィルタにしたインテークから吸気音。


120°クランク2スト3気筒だから、位相のずれた吸排気音が、マフラーの長さの分だけ

コーラスするように聞こえて楽しい、って(笑)


のどかな時代でした。



FRPのフロントフェンダーの先を尖らせたり、白いウィンカーレンズを付けて

ミュージックホーンを鳴らして絞りハンドルで。


♪〜ぽ〜〜〜〜〜〜ぽっ〜♪



ミュージックホーンはクワイ河マーチとか、


♪〜パラッ、ぱぱらパッパッぱーーーー♪(笑)。



文字通りパッパラーーーみたいな奴らでしたが


でもみんな気の良い奴らで。



最近の尖がってる一見普通の少年たちよりも健康的な感じのする

ストリートライダーたちでした。




そりゃ、ケッチで飛ばしてれば楽しいから

つまんない事なんて忘れちゃうよな。あの音と加速感。最高。


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