第35話 公道GP
日記 1986/
[タイアの噺 4].
ワイドタイアにして、タイア重量が増えたのだから
当然、加速、最高速については不利になり、
フルバンクに近くなるほど、寝かし難くなるだろう事は予測できる。
そしてたぶん、タイアが減ってくると
最高速付近では外乱には弱くなるだろうし、
フルパワーを掛けた時に、タイアのグリップが良い分
サスペンションやフレームが負けるだろう事も予測できる。
(これらの状況はまた、現代のハイグリップタイアでも同様である。
プロダクション・レース用タイアのカタログにも明記されている注意事項がいくつかある事からも
それと分かるが..
後日、ツーリングラジアルのミシュランM100/90Xを装着した時は、このようなデメリットは
ほとんど解消していて、グリップも高かったから、技術の進歩というのはめざましいと思う)。
さて、ミシュラン・ハイ・スポートを装着して
足応えのしっかりしたハンドリングになったRZVだった。
これまでは、Rの小さいコーナーだと
立ち上がりのアンダー傾向を消すために結構苦労していたが
それが、あまり苦にならなくなった。
(後に、ラジアルにすると、全く気にならなくなったが、この当時の技術水準では無理であったろう)。
そんな俺と、RZVに、いつもの仲間からまた、「朝飯食おうぜ」という誘いがあった。
早朝、俺たちは時々早起きして、いつものコースを走りに行くのだが
そのスカイライン・コースの終点近くに飯屋があって、走った後にそこで朝飯...
(ブレックファスト・ランなんて皆、南アを気取っていたが、一膳飯屋だ。笑)
この朝のメンバーは...
ノダちゃん、SR500改。
ノブさん、ドカ750ssイモラ・レプリカ。
山ちゃん、ドカ900NCRレプリカ。
フジ、ドカ350ベント。
Nか山、ドカ350s。
Nし山、カワサキGPz900R。
Kさん、モトグッツィ850ルマン2。
Yさん、RZ350R改。
俺、RZV500R。
ガンちゃん、CB900F改。
.....さて、どうしたものか(笑)。
一番強敵なのはRZ350だろうが...
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