神代裕也の粛清 ※追加話

「ぐあああああああああ!!」


軽い高音と共に神代の小指が宙を舞う。

感じたことのない激しい痛みに神代は悶絶した。


「気絶しやがった」


まあ気絶したからと止める気はない。

強力なスタンガンを神代の首筋に使う。

バチバチと重い音がなり、神代に電気が流れる。


「っがは!」


気絶から強制的に目覚めさせる。


「おお、さすがだな」


スタンガンの効力に関心を示す。

神代ははっと我に返ると、俺に向かって叫び出した。


「お、おおい!もうやめてくれ!指が飛んだんだぞ!?」


「それはかわいそうだな。どうせなら全部切って揃えようぜ」


そう言って薬指を切る。


「ああああああああ!!」


再び神代に激しい痛みが走る。

今度は気絶しなかった。

なかなか根性の良い奴だ。


「でも毎回気絶されたらさすがにめんどうだな…」


机に置いてあるカバンを開け、中から注射器を取り出す。

それ見た神代が声を震わせながら質問してくる。


「な、なんだそれは……?」


「これか?安心しろ。ただの精神を安定させるものだ」


錠剤でもよかったんだが、怖がって飲み込まなさそうだしな。

怯えている神代におかまいなしに注射器を刺し注入する。

だんだんと神代は落ち着き始める。


「これで大丈夫そうだな」


「お、おいやめてくれ」


「大丈夫だ。そのうち慣れる」


そう言って残りの指をゆっくりと切り落とした。




「はあっ……はあっ……」


神代は叫びすぎたせいか声は掠れ、息も絶え絶えになっている。


「も、もう終わっただろ…!帰してくれ!」


「は?なに言ってんだ?まだ足の指が残ってるだろ?」


「は、はああ!?嘘だろもう許してくれ!」


「足の指を切ってからな」


「うあああっ!」


再びハサミを熱し、赤くなったところで神代の足の指を切り落とす。

手と違い少し反応は控えめだ。

手の方が神経が集中しているからだろうか。

叫び続ける神代をよそに淡々と切り落とす。


「ぐあああっ!うっおえええ」


先程から叫びすぎたのか神代は最後の指を切ったところでゲロを撒き散らす。


「きったねえ」


即座に黒服の人達が神代の吐瀉物を片付ける。

数分ほどで綺麗になった。

少しの時間だが、休む時間ができて神代は少し平常心を取り戻していた。


「頼むからあ!本当にやめてくれ!許してくれ!」


「さっきから偉そうに、お前今自分がどういう立場かわかってんのか?」


「っ!こんなことをして母さんや父さんが黙ってないぞ!」


「ああ、それなんだがな」


思い出したかのように机に上に置いてあるノートパソコンを神代の前に置く。

ポケットに入れていたUSBを取り出し中の映像を流す。


『も、もういいんですか?』


「父さん……?」


映像にでてきたのは神代の父親、神代和典だ。

いつもの父親の態度と違うのか神代はすこし不思議そうに映像を眺めている。


『おほん。裕也、お前は少し…いやかなり大きなたちを犯した。蒼太様にたっぷり仕置をされるがいい。わたしはお前がそれで死んだとしてもなにも言わないし気にしない。わかったか?自分がした過ちを悔いるんだ』


一通り神代和典の話が流れると、映像は途絶えた。

神代は絶望に顔を染めている。


「と、父さん?そんな!嘘だろ!?」


「嘘じゃない。現実だ」


「そんな…そんな…!」


俺はこのままじゃ時間の無駄だと次の拷問の用意をする。

手足の指は切り落としたし、次はなにをしようか。

俺はグロいのにはそこまで慣れていない。

もっと手軽にできるものは……お?これとかいいんじゃないか?

エアータッカーが視線に入った。


「よし、次はこれだ」


エアータッカーを手に持ち、神代に近づく。


「お、おいおいおい!それはなんだ!」


「エアータッカーと言ってな、細い釘のようなものを打ち込む道具だ」


試しにと机に使用する。

パシュッと空気の音が出ると薄い机を釘の先が貫通していた。

それを見た神代は顔を真っ青にする。

なにをされるか察したんだろう。


「お願いだ!いや、お願いします!辞めてください!」


「駄目だ」


そう言って神代の肩に打ち付ける。


「がああああああああああ!!!」


関節に入ったんだろうか。

相当痛そうに悶えている。

そうか、ここか。

俺は何度も何度も打ち付けた。


「ああああああ!!痛い痛い!!やめてくれえええ!!」


「俺はなあ!こんなんじゃ!物足りねえんだよ!」


釘が入りすぎたのか神代の腕がガクリと下がる。

宙吊りになっているかのようにプランと力なくぶら下がっている。


「よし、もう片方もだ」


「がっあっ…やめてくれえええ!!」


「っしょ!」


「っあああああああああああ!!!」


こんなに叫んでよく声が潰れないものだ。

それほど痛いのだろうか。

いざ自分がやられると考えるとゾッとするな。

同じように片方の肩にも打ち込んでいく。


「ああ……っはあ…うっ…ぐあっ」


もう片方の腕も同じようにすると、さすがに疲れたのかあまり叫ばなくなった。

しかし痛みは感じているようで、まだ悶え続けている。


「お、おいもうやめてくれ…もう十分だろ……!?」


「はあ…さっきからうるさいな」


顎の下にエアータッカーを配置し口目掛けて打ち込む。


「っっっっ!!!」


口が開けないせいか喉で叫んでいた。

また口を開かれても困るし…とりあえず止めまくるか。


「っ!!んー!!んー!!!!」


合計で20発程度打ち込んだ。

これで口は開けないはず。

……一応唇もホッチキスで止めておこう。


「っ!!!」


ホッチキスはそこまで痛くないのか?

いや、さっきまでのが痛すぎて感覚が麻痺しているみたいだな。


「だんだん飽きてきたなあ……」


なんだか作業をしているようで面白味がなくなってきた。

よし!最後はこれでいこう。

壁にかけてある巨大なハンマーを持つ。


「っとっとっ」


デカいだけあってかなり重い。

これは一発で潰せそうだ。

黒服の人達に神代の両足を広げてもらう。

開脚のような態勢になった。


「んんん!!んん!!んんんんんんん!!!」


「お、わかるか?俺も本当はしたくないんだが…これからもお前に犯される女性たちがいると思うとかわいそうでな。根源を潰そうと思う」


「んーっ!!んんん!!」


「なにを言ってるかわからん。いくぞー。せーっの!」


ハンマーを一気に持ち上げる。

そのまま少し力を加えて神代の股間めがけてハンマーを振り下ろした。

ドスンっという重低音の中に水々しい音が含まれる。


「んんんんんんんんんんんんん!!!!!!」


「oh......」


見てる俺も痛みを錯覚してしまう。

男性の黒服の人達も股間を抑えて顔を真っ青にしていた。

共通の認識のようだ。


「よし、これで懲りたか?」


「んっ!んっ!」


神代は激しく頷いた。

ちゃんと反省はしたようだ。


「そうか。ならよかった」


そう言うと、黒服の人に銃を借りる。

神代は更に顔を真っ青にする。


「でもな…俺はお前を許せないっ」


「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ………………」


衝撃音とともに神代の頭から中身が飛び出す。

かなりグロい。

もっと穏やかに殺せるものはなかったのか!?

内心では無理に気楽に保っているが、手足が震えて止まない。


「……ココアでも飲んで落ち着こう…」


そう言って百円を手に部屋を出た。

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