第8話 『鬼気切迫』 序
GM:揃ったな?
ミミィ:フシャー!
GM:何故威嚇する
リファー:ムシャー!
ユスティーツェ:食うな
GM:いくら森に住んでたからって野生に帰るな大賢者
一同:(笑)
GM:やっていくぞ。真銀物語第8話 『鬼気切迫』
ミミィ:オーガ?
GM:どうかな。さて。トアラン公国への旅を続ける中、道中の邪王軍討伐をしている君たち。そんな中、向かいからやってくる行商人からこんな話を聞いた
行商人アニー:「この先には行かない方が良いわよ。吸血鬼が村を一つ支配下に置いていてね。行くにしても、昼間の内に一気に駆け抜けた方が良いわ」
ミミィ:「げっ、面倒な奴が湧いてるにゃ」
リーゼロッテ:「吸血鬼ですか……」
ユスティーツェ:「厄介だな……」
ヒルダ:「……もしかして、使者が帰って来なかった理由はコレかもね?」
ミミィ:「ないではないにゃ。つまり無視するわけにもいかなくて更に厄介にゃ」
ヒルダ:行商人は運が良かったのかしら?一応礼儀として聞いておきましょう。色々
GM:ははは、裏取りの無いNPCには色々聞けってのはその通りだ
行商人アニー:「色んなところを回ってると腕っ節は身につくものよ」
ミミィ:行商人は1人?
GM:1人でやってるみたいですね
ムルダファ:「ん?お前前にどこかで会ったな。その顔見覚えがあるぞ」
行商人アニー:「多分私の姉妹だと思うわよ。いっぱいいてね、皆商人をしてるの」
リファー:「(いったい何人いるんだろうか……)」
GM:100人くらいいるかもね
ヒルダ:アニー、イニー、ウニー、イモウトー
GM:アニ《兄》ーではないわ
アニーのこの設定は、移動の多いこのキャンペーン中、どこで買い物をするのかという説得力を最低限持たせるためのものです。何故かどこにでもいる商人、RPGではつきものですからね。
ミミィ:「ふーん……ちなみに、なんか良いもの取り扱ってるかにゃ?」
行商人アニー:「そうね、この銀の剣なんかどうかしら?吸血鬼の弱点といえば銀よ!」
リファー:「銀……」
GM:またオウム返ししてら
リファー:いや銀の矢を買うかな、っていう思考が口に出ただけですよ
GM:はいはい
行商人アニー:「ってそれミスリルソード?じゃあお役御免かしら」真銀王の剣を見ながら
ヒルダ:「んー、魔法の武器は割と揃えてるのよね、私達」
ミミィ:「銀製のティダンの聖印でもあれば貰おうかにゃ~」
行商人アニー:「あるわよ。流石に銀製だから2000ガメルくらいはするけど」
ミミィ:あったにゃ。以外とあるもんだにゃ
リファー:「在庫に銀の矢などは?」あるならちょっと買っておきたい
行商人アニー:「当然揃えてあるわ」
リファー:「ではそれを……12本ほど」シューターやると基本単位が12になりがち
行商人アニー:「お買い上げありがとうございまーす」
ヒルダ:「そういえば団長さんの武器は大丈夫なのかしらね?」
ムルダファ:「おう、さっきの銀の剣は俺が買わせてもらうぜ」
サギリ:「槍などもありますでしょうか。以前使っていたミスリルスピアは戦っている内になくしてしまって」予備のジャベリンを使っている
ミミィ:「んー……たまには神頼みも悪くないかにゃ。お守り、じゃない、銀の聖印一つ」
ユスティーツェ:「……ノスフェラトゥか、なら魔符を買わせてもらおう」
ヒルダ:「私も厳しいけれど……お金が無いのよね……」
リーゼロッテ:「私のお金を使ってくださっても構いませんよ」6000ガメルほどある
ヒルダ:「じゃあ悪いのだけれど、月光を幾つか貸して貰えるかしらね?」借金して魔符を買う……
行商人アニー:「はいはーい、全部あるわよ、もってっちゃって!こんな場所でこんなに景気の良い冒険者さんに会えるなんてね!わからないものだわ!」
ミミィ:「準備のいいことにゃ。ちなみに、次はどちらまで行くのかにゃ?」
ヒルダ・トムソン:「吸血鬼と聞けば、それは多少はね?た、だ、し……情報の精度次第では行先の国の上層部に情報が直通するのでそこのとこよろしくね?」
行商人アニー:「このままクレイモルまで行こうと思ってるけど……えっ、もしかして偉い人だったの?」
ヒルダ:「うふふ……ちょっとした伝手が……ね?」無言の圧力
ミミィ:「名乗るほどの者じゃありませんにゃ」
行商人アニー:「むう、そう言われると確かにただならぬ雰囲気……」
GM:しかし上客だな
ヒルダ:まぁ実際急に吸血鬼が居るって聴いたらこうもなるわよ。そこで備えを怠るようでは冒険者としては伸び悩むわ
ミミィ:命あってのなんとやら
GM:まあそらそうだ
行商人アニー:「何度も言うけど、行くなら昼間の内よ。気をつけてね」
ヒルダ:「ありがとうね」まだ王子にピジョン・メール届く距離?
GM:まあまだ届くでいいよ。あとまあアンナに伝言頼めば冒険者ギルド経由とかで伝わるだろうし
ヒルダ:ならどっちもやっておきましょう。じゃあリファーお願いね
リファー:了解しました。ピジョンッ(送信するときの音)
一同:(笑)
ユスティーツェ:不意打ちだった(笑)
GM:音はしないだろ(笑)
ヒルダ:ふふふ……じゃあ文面は『ちょっと吸血鬼討伐してきます。かしこ』
GM:多分それ見た王子は飛び上がるが
ヒルダ:まあ仕方ないでしょう。事実なのだし
GM:そうだね……王子が可哀想になってきたな。では村まで向かいますか?
ミミィ:向かうにゃー
GM:ほい。では村が見える頃にはすっかり夜ですね。どこかで夜を明かした方が良いかも
ユスティーツェ:近くで野営するか
ヒルダ:「ふぅ……そう上手くは行かないわね……」
GM:では会話パート……の前に(コロコロ……)あっ
ミミィ:あ?
ヒルダ:コッチから見えるという事はね
リファー:あちらからも見えるという事ですね
GM:察しが良くて助かる。危険感知判定目標値14
一同:(コロコロ……)
これは目標値をそこまで高くしていなかったのもあり、スカウト組が全員成功します。
GM:ではヒルダさん達は近づいてくる生き物に気付きます。青白い肌と血走った目。恐らくは、吸血鬼の憐れな被害者でしょう
ヒルダ:「……何かが近づいて来るわね?みんな、準備はいい?」
リーゼロッテ:「ッ……はい!」
GM:襲い掛かってきます、魔物知識と先制どうぞ。暗視無い人はルールの裁定気をつけてね
ヒルダ:GM、種族特徴の1日1回制限って夜明け基準で更新で良いのよね
GM:原則朝6時基準ですね
ヒルダ:なら獣変貌すれば良いわね
リカントの種族特徴、獣変貌は、効果時間中暗視を得ることが出来ます
ユスティーツェ:デモンズセンスって言っておけばよかった……
GM:まあとりあえず魔物知識判定どうぞ
セージ組:(コロコロ……)
リファー:6ゾロ
ミミィ:6ゾロにゃ
GM:嘘だろ君ら。ブラッドサッカーです。数は3。同座標で10m地点
ヒルダ:こんなこともあるのがサッカー!
GM:ボール蹴るスポーツじゃないよ(笑)
ヒルダ:先制判定振るわね(コロコロ……)これは取ったわね
GM:流石に格下だしね。では戦闘開始
リーゼロッテ:まずは拡大でセイクリッド・ウェポンをかけますね(コロコロ……)無事かかりました。命中+1、ダメージ+2です
ミミィ:どうしようかな。弱点暴いてみるか※C値を下げる占瞳
ミミィ:双占瞳※1度に2人に対して効果を与えられるミスティック用の戦闘特技 で、前2人に(コロコロ……)どっちも-2。ゲホッ(吐血)
ヒルダ:蹴りでさえC値9という恐ろしい事態に
ユスティーツェ:では最大火力を試してみるか。異貌。マッスルベアーキャッツアイ。ヒートウェポンは戦闘準備で使ってたということで。そしてクリティカルレイA
GM:怖……
クリティカルレイは、威力表1回目の出目を増加させる賦術です。ユスティーツェ、自身の火力の探究に余念がありません。
ユスティーツェ:命中判定(コロコロ……)出目8で21
GM:無理~、威力どうぞ
ユスティーツェ:(コロコロ……コロコロ……)1回転して49点
GM:うわっ
ミミィ:殺意がすごい
リファー:では弓撃ちましょう
リファーの攻撃も問題無く命中し、そこそこのダメージ。なんだかんだエルフだからとバカに出来ない火力が出ています。
ヒルダ:じゃあ蹴るとするわね
GM:来い
ヒルダ:キャッツアイマッスルベアーガゼルフット、獣変貌しつつ、ミモレの布鎧のために一旦素手になって囮キック
GM:そろそろ行動宣言が呪文になってきたな
ヒルダ:命中(コロコロ……)出目6で17
GM:それでも当たっちゃうな
ヒルダ:ダメージは(コロコロ……)27点
GM:流石にユスティーツェほどじゃないけどこれが連続で飛んでくるんだよなヒルダさんは
ヒルダ:ふふ。じゃあ追加攻撃(コロコロ……)あっ
GM:
GM:では手番もらって。牙でそれぞれ攻撃するから避けてね前衛2人。固定値14
ヒルダ:(コロコロ……)ブレードスカート誘発するわね
GM:そういや買ってたな。ダメージ下さい
ヒルダ:あっ、これブレスカにも占瞳乗るわね。じゃあダメージ(コロコロ……)12点
GM:まあそこそこ。ユスティーツェも回避よろしく
ユスティーツェ:(コロコロ……)達成値12。初期作成か?
GM:はい。じゃあダメージは(コロコロ……)12点。まあ半分は弾かれるか。宣言遅れたけどどっちも補助動作で視線撃つね。抵抗どうぞ
視線に対しては2人とも無事抵抗。手番が返ります
リーゼロッテ:アトリビュート(炎)で火力支援しますね
アトリビュートは特定の属性のダメージを増加させる呪歌。ヒートウェポンによって攻撃が炎属性になるユスティーツェと、今後武器を妖精の武器化させていくヒルダとの相性は抜群です。
ヒルダ:じゃあ占瞳がまだ生きてる内に蹴るわね(コロコロ……)これなら命中するわね。ダメージが……(コロコロ……)残念回らず26点
GM:いやまあそれで倒せるよ
ヒルダ:双撃が無いからここで終わりね
ユスティーツェ:では残ったヤツに魔力撃
GM:やっちゃえー
ユスティーツェ:(コロコロ……)当たって、ダメージが(コロコロ……コロコロ……コロコロ……コロコロ……)
GM:ちょっと待ってめっちゃダイスの音うるさい
ユスティーツェ:3回転して63点
ミミィ:にゃっ!?
リファー:なんと
GM:嘘でしょ。一撃で真っ二つにされた
ミミィ:弱点を暴く……恐ろしい子……!
リーゼロッテ:戦利品はケアフルオートルーターを使えば良いのを全回収出来るので使っちゃいましょう
サギリ:「お強くなられましたね、殿下」
ユスティーツェ:「……」
GM:さて、改めて会話パート
ミミィ:そういえばそうだったにゃ
リファー:戦闘挟んだせいで忘れてしまいましたね
GM:あんまり厳しい条件にはしてなかったんだけど、振っちゃったからね……誰がやる?
ヒルダ:どうしようかしらね
GM:NPCと喋ってもいいよ
リファー:じゃあサギリさんと話してみましょう
GM:よしきた。存分にいちゃいちゃするといい
リファー:いちゃいちゃはしませんが……
GM:じゃあこっちから話しかけよう
サギリ:「リファー様のご家族は、今何をされているのですか?」
リファー:「家族……そういえば、無事でいればいいのですがね」故郷今戦火の中やぞ
GM:そういえばそうだった。変な質問しちゃったわ
リファー:まあ構いませんよ
サギリ:「いつかきちんとご挨拶が出来れば良いのですが……」
リファー:「ピジョンメールでも行方までは探れませんから……平和さえ取り戻せば、いずれ時は来るでしょう」無事でいてくれ
サギリ:「ええ、きっとミストルティアを取り戻しましょう」
リファー:「……えぇ、必ず」お兄様たち大丈夫?聞きたくないなら聞かなくていいんだよ?
GM:リーゼロッテは頷いてるよ
ユスティーツェ:「……………………」どう思っているかは…………秘密だ!(殺意)
ミミィ:いや漏れてる漏れてる
リーゼロッテ:「お父様……どうか私達をお守りください」
ユスティーツェ:というわけで殺意ゲージを鎮めるために猫を撫でます
ミミィ:ぐにゅっ
GM:何の音!?
ヒルダ:猫は液体だもの
GM:ああそういう……いや今の擬音は液体のそれじゃなかった気がするけどな
GM:さて、では翌日――――――
***
今回は戦闘が多く、長くなりそうなため、2~3分割して投稿しようと思っています。時間があればいつも通りの金曜日以外にも更新しようと思っているので、ご容赦下さい。では、また次回。
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