ソードワールド2.5リプレイ 真銀物語~ミストルティア・サーガ~

まつこ

はじめに(登場人物紹介)

<はじめに>


本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。


(C)GroupSNE


(C)KADOKAWA



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 前々からやりたかった長期キャンペーンを、身内を募ってやったものです。そのため、身内のノリや、現状ソード・ワールド2.5には実装されていない2.0時代の技能などを、多く使っています。それでも構わないという方は、是非最後までお楽しみくださいませ。



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 このキャンペーンをやるにあたって、私(GM)は以下のようなハンドアウトを作成しました。ソード・ワールド(以下SWと略す場合アリ)をプレイするにあたって、ハンドアウトを用意しそれに従ってキャラクターを作成してもらう、という遊び方は珍しいものかもしれませんが、これはキャラクター作成の助けや、GMのシナリオに乗りやすい設定を作ることが出来るという点において、ソード・ワールドにおいても有用だと考えました。


 また、これも特殊な遊び方かもしれませんが、このセッションにおいて、GMはPLを兼任しています。これは単に、GMだってPLとして面白おかしく皆とロールプレイがしたいという願望によるものであり、メリットやデメリットといった小難しいことは考えておりません。ご了承ください。


 以下が、私がメンバー募集時に作成したハンドアウトです。



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PC1(必須):君はミストルティア王国の王、“真銀王”カイン・ミストルティアの子だ。祖国は蛮族達の長“邪王”ヴォルディガにより滅ぼされ、君は命からがら城から抜け出すことになる。邪王を倒し、祖国を取り戻すのが君の目的だ。

推奨技能、特技、備考:ファイター技能。武器習熟A/ソード(キャンペーン中カテゴリ・ソードの魔剣を渡す予定です)。兄弟や姉妹として、同じ境遇のPCを作っても構いません(その場合、二人で違う技能構成にすることを強く推奨します)


PC2(任意):君はPC1に仕える立場の者だ(メイド、執事、騎士など)。城からPC1を連れ出し、彼(彼女)をこれからも支え、共に祖国を取り戻すのが目的だ。

推奨技能、特技、備考:ファイターorプリースト技能。あるいはその両方。かばう、魔法拡大/数など。


PC3(任意):君はミストルティア王国周辺で活動している傭兵団の新入りだ。PC1が傭兵団を頼りにしてきた時に、団長からPC1に協力することを言い渡される。

推奨技能、特技、備考:フェンサー+スカウト技能、レンジャー技能。複数人いても構いません。


PC2、PC3はあくまで一例であり、PC1に合流さえ出来れば基本的にどんなキャラを作っても構いません。



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 最初、中々PC1のハンドアウトを取ってくれる人がおらず、ヒヤヒヤしましたが、最終的に普段あまり主人公タイプのキャラクターをやらないPLさんが取ってくれ、かなりわくわくした気持ちで始めることが出来ました。以下、登場人物紹介です。



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パーティメンバー


PC1 ユスティーツェ・ミストルティア (ナイトメア/18歳/男)

 “邪王”ヴォルディガに父親を殺され、その復讐に燃えるナイトメアの王子。人間の妹がおり、関係は概ね良好

習得技能:ファイター2、プリースト1

戦闘スタイル:《魔力撃》による単体物理アタッカー


PC2(GMのPC) リーゼロッテ・ミストルティア (人間/14歳/女)

 ユスティーツェの妹。邪王を討伐し、国の再興を目指す。メンタルが鋼。

習得技能:プリースト2、バード1、ウォーリーダー1※1

戦闘スタイル:神聖魔法、呪歌、鼓咆を組み合わせた支援役。


PC3 ヒルダ・トムソン (リカント/24歳/女)

 ミストルティア兄妹を護衛する傭兵団メンバーの一人。“女の武器”の扱いを心得た大人の女性。

習得技能:グラップラー2、スカウト1、エンハンサー1

戦闘スタイル:囮攻撃+投げによる確実な回避へのデバフ。後半からは跳び蹴りや踏みつけを利用した連続攻撃アタッカー


PC4 “森の大賢者”リファー・アルケンゼル・アーヴァセイン (エルフ/230歳/男)

 かつては“絶射”と呼ばれる程の弓の腕前を持った達人だったが、森に長い間隠居していたせいで弓の腕が落ちてしまったエルフの男。PLさんが初期作成時点で二つ名をつけてきた(ルール的にはダメ)が、面白いのでそのままにした。

習得技能:シューター2、フェアリーテイマー1、セージ1

戦闘スタイル:フェアリーテイマー技能による様々なサポートと、安定した命中から放たれるデバフ矢を打ち込む。後半からはドルイドも生え、更に多彩に


PC5 ナオ・ミミィ・ブリージア (ミアキス※2/22歳/女)

 ミストルティア姉弟を護衛する傭兵団メンバーの一人。昔ミストルティアの王城でメイドとして働いていたことがあり、兄妹とも面識がある。

習得技能:ミスティック2※3、アルケミスト1、セージ1

戦闘スタイル:ミスティック、アルケミスト技能による支援、その他技能による判定補助


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立ちはだかる強敵達(当時身内向けに公式っぽく書いたものをそのまま写しているため文体が違うのはご容赦ください)


“邪王”ヴォルディガ ディアボロ/男/年齢不詳

「余こそはヴォルディガ、この世全ての悪の頂点に立つ者也」

ミストルティアより更に北、寒さの厳しい蛮族領域で昨今周囲の蛮族達をまとめ上げ、人族へ攻撃を加えているディアボロです。今までどこに隠れていたのかと思う程の戦闘力を持っており、特にその絶大な魔力は、一撃で地形を変える程と言われます。

“邪王”という名は自称であり『この世全ての邪悪、その総てを束ねる王』という意味です。この不遜とも思える発言に、異を唱える者は一人もいません。


魔将総長と邪王軍四魔将

“邪王”ヴォルディガ直属の、軍を動かす最高指揮官と、それぞれの軍勢を束ねる将達です。それぞれが元は名のある蛮族達の長であり、彼らがヴォルディガに従っていることからも、ヴォルディガの戦闘力の底知れなさがうかがえます。


“魔将総長”サーガ ドレイク/男/380歳

「全ては邪王様のおっしゃる通りに……」

邪王ヴォルディガが最強の配下達、邪王軍四魔将を束ねる長です。《大破局》すら生き延びたその実力、戦略は確かなものであり、邪王ヴォルディガにも一番信頼されています。

しかし、その高い実力と人望故に、ヴォルディガに真っ先に反旗を翻すのはこの男だろうとも言われています。


“妖艶魔将”ミグドノレシア サキュバス/女/224歳

「アッハハ、人なんてただのエサ。アタシが本気になると思った?」

邪王軍四魔将の一人、“妖艶魔将”ミグドノレシアは、1000人の人族の男の精を一夜の内に絞り尽くし、殺害したという伝説を持つサキュバスです。

例え彼女がサキュバスだと知っていようと、その誘惑に抗うのは困難であり、直接戦闘においても召異魔法を高いレベルで使いこなす難敵です。


“猛獣魔将”グロティガ ボルグ/男/35歳

「いくら相手が人族といえど、否、人族だからこそ、正面から叩き潰さねば、勝利したとは到底言えん!」

猛獣達を調教し、指揮する能力に極めて高い適性を持った、ボルグの特殊個体の男です。軍勢を動かすに際し、この能力は非常に有用であり、人族領域に攻め入る際は、彼が先陣を切ることがほとんどです。

情に篤く、ダルクレムの敬虔な信徒である彼は潔い性格の武人であり、他の蛮族達のほとんどから高い評価を得ています(勿論、例外はありますが)。


“造物魔将”バレト ゴーレム/性別不詳(男性型)/1歳

「人や蛮族というのは、あまりに難儀な生物だ。私のように感情が無ければ、間違いなど起こさない。いえ、当然我が主は私以上に完璧ですが」

ヴォルディガが直接作成し、知性を得た銀製のゴーレムです。知性こそあれ、感情は有しておらず、同じく邪王の魔力によって作られた魔法生物達の軍勢を率い、無情な殺戮を行います。


“黒騎魔将”アワン ダークナイト/女/19歳

「この世界に、人族に、どうして存在する意味がある?全て壊れてしまえばいい」

最近になって邪王軍四魔将になった、ダークナイトの女性です(というより、彼女が加入することによって、魔将は四人になりました)。

自身を捨てた人族と世界に強い憎しみを持っており、本来自分と同族であるはずの人族を惨たらしく殺すことから、蛮族達からも恐れられています。ナイトメアとしての特性を活かした強力な魔法と剣技は、蛮族でさえ太刀打ち出来る者は一握りです。


***


※1 ウォーリーダー技能。SW2.0時代の技能。鼓咆と呼ばれるバフを補助動作で使用し、味方全体の攻撃力や防御力を上げる。その他にも先制判定をウォーリーダー技能+敏捷B(特殊な鼓咆を取ることで知力Bでも可能に)で振ることが出来る


※2 ミアキス。SW2.0時代の種族。人の姿になれる猫。敏捷に優れる。人の姿の時には耳と尻尾が生える(種族特徴強化によって消すことも可能)


※3 ミスティック。SW2.0時代の技能。占瞳と呼ばれるミスティック技能+様々な能力値ボーナスによって求められる達成値により効果が変わるバフやデバフを操る。中には味方の行動を見て「そういった悪い未来を見た」ということにして交渉そのものを無かったことにしたり、判定をやり直すものも存在する、クセの強い技能。

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