うつ病患者の奮闘記

山西光一

時間は薬になるのか?

 時の流れが早く感じる。

 2月も終了して3月に突入。

 1年の6分の1が終了したことになる。

 時の流れはいつも残酷だと感じる。

 特にうつ病を発症してからそう感じることが増えた。時間は薬になると誰かが言った。しかし、それは本当だろうか?少なくとも私には薬にならなかったようだ。過去に酷いパワハラを受けてうつ病を発症してから早くも5年以上になるが私の症状は完全によくならず苦しんでいる。毎日、数種類の薬を飲んで月に数回の通院を続けている。


 今のメンタルクリニックに通院を始めてから1年以上が経過した。ここで、新しい薬の服用とカウンセリングを開始した。正直効果があるのかは自分では何とも言えない。

 うつ病のピークだった時に比べるとマシになっているのかもしれない。しかし、私にはよくわからない。数年間に及ぶうつ病の影響で元気だった時の状態を体と脳が忘れているのだ。

いつのまにか、体調が悪いことが当たり前となってしまった。そのせいで人生の貴重な20代を無駄に過ごしているのだ。

 ネガティブな感情な私の心を支配している。


 カウンセリングは何となく惰性で続けている。

 約30分程度のセッションでは近況の報告をしてカウンセラーからアドバイスや共感をしてもらうことで自分の気持ちを整理できるので効果は多少はあるのだろうか?

 しかし、前回のセッションはよくわからなかった。いつもと同じように近況の報告だけで終わらせるのは勿体ないと思い自分なりに鬱病を発症した原因や対策などをカウンセラーに発表したわけだがカウンセラーのリアクションは私が想像していたものとは違った。 


 私の見解は、パワハラや仕事の人間関係などの環境や人間関係の過度なストレスが原因で神経伝達物質に異常が発生しうつ病が発症した。最初に受診したメンタルクリニックでは適切な治療を受けられず対処が遅れたことによってうつ病が悪化し病気が長引く原因となってると話した。現在の私の状態は、1度骨折し骨が繋がりかけてはいるが負荷がかかることにより中々、骨が繋がることがない状態だと思うと伝えた。


 カウンセラーは、「うつ病を発症する前に戻りたいと思っているのかもしれないが私はそれを目指していない。今までと同じことを繰り返しても結局は同じ結末になる。そうではなく全く新しい道を歩む必要がある」と言った。


 正直、???という感じだった。

 パワハラを受けたのは私の責任ではない。

 仕事についても自分のベストをつくしてそれなりの実績を上げてきたという自負はある。

 そもそも私は、昔の自分に戻りたいなどとは一言も言っていない。

 にもかかわらず、カウンセラーは上記の発言をした。私の深層心理を読み取った気になっているのだろうか?

 非常に違和感の残るセッションだったが時間になってしまったので不完全燃焼のまま終了した。次回は、こちらからカウンセラーに今後の治療方針などについても聞かなければならない。今までは、近況報告や愚痴などを話すだけで時間になっていた。これでは、根本的な解決にはならないだろう。私は、今まで受け身の患者だった。これからは、自分で自分の病気を治すのだという強い気持ちを持たねばならない。


 結局、医師やカウンセラーは万能ではなくいつも正しい訳ではないのだ。

 自分のことは自分が1番理解していなければならない。

 それが最近得た教訓である。

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