私と読者と仲間たちと

長月瓦礫

私と読者と仲間たちと

私と読者と仲間たち。

これはまた、ずいぶんと頓珍漢なテーマを思いついたものだな。


まず、登場人物が3人以上いるのは言うまでもない。

私、読者(不特定多数)、仲間たち(複数形で指定されている)で構成されているからだ。


ん? ああ、しばらくはこのような理屈による攻略法が続くと思うから、興味がないヤツは***ブラウザバックするといい。

いつもの駄弁っているコーナーの延長版だとでも思えばいい。


それから、この攻略法が正解というわけでもないし、それ以外の解釈も絶対にあるということを忘れないように。


私も勉強がてら読みに行く。

運が良ければ、会えるかもしれないな?


おっと、話が逸れたな。

ここで注目すべきはという単語だ。

コイツがいる以上、私か仲間たちのいずれかに作家がいなければならない。


舞台に立つ者から見た不特定多数を観客、乗り物を運転する者から見た不特定多数を乗客と呼ぶように、読み物を作る者から見た不特定多数を読者と呼ぶからだ。


では、作家は誰か。私しかいないだろう。

読み物を作る者以外、己の作品を読む不特定多数をどうして読者と呼べようか。

多少極端かもしれないが、あながちまちがっていないはずだ。


そして、ここはカクヨムだ。

小説投稿サイトを謳っている以上、私は小説家であることが好ましい。

読者も不特定多数としたのも、カクヨムがWebサービスであるという特性がある故だ。


インターネットを利用している以上、顔も名前も分からない誰かが作品を読むという性質は逃れられない。故に、ここでは不特定多数とした。


もちろん、読者がひとりしかいない場合でも話は成立するだろう。

そこは各々の選択次第だ。


私=小説家

読者=不特定多数


ここまで分かってきた上で、ネックになるのが仲間たちだ。

この単語の捉え方で、文章のニュアンスががらりと変わる。



⓵仲間たち=作家であると同時に読者である

②仲間たち=作家か読者のどちらか一方が知っている

③仲間たち=読者ではない何者か(作家であるかどうかはこの時点では分からない)

④仲間たち=作家とも読者とも関係がない赤の他人



⓵は言うまでもないな。

ここでいう仲間たちとは、互いが作家で読者でもある関係。

部活動やサークルのようなものを想像してもらえればいい。

切磋琢磨しあうライバルのような関係、ともいえるだろう。


②も分かりやすい。

作家か読者、どちらかが仲間たちと知り合いであるということだ。

この場合の仲間たちは、作家であっても読者であっても構わない。


作家と仲間たちが知り合いの場合。残されているのは読者だ。

読者と仲間たちが知り合いの場合。残されているのは作家だ。

残された者との距離感をどう抑えるかが、勝負所だろうな。


③が大分ややこしい。が、ここでひとつ、大事なことを言っておく。

読者を主人公に据えた場合、好きな作家の作品を読んでいる自分以外の誰かをと呼び分けると違和感が出てきてしまうので要注意だ。

ファン、愛読者/愛読家、追っかけ、信者など、表現する単語はいくらでもある。

このように、これまでの読者は特定の作家の愛読者であることを想定している。


③のとは、自作品に興味がないか、単純に自作品を嫌っているか。

読者の場合は、ただの他人と見るか、好きな作品を布教する鴨と見るか。

ここも意見が分かれるところだろうな。


作家側からしてみれば赤の他人にも同然だが、場合によっては、アンチとも言えるべき存在だろうな。

この仲間たちが作家かどうかも分からない。否定するだけなら、誰にだってできる。


このような観点から、『アンチが仲間を連れて作家たる私を殺すお話』というのも成立するわけだ。実際、これまで何人の私が殺されたんだろうな? なんてな。



④のパターンも少しややこしいが、興味のない作品の作家とファンである読者を客観的に見ている主人公、とでも言えばいいか。

サイン会などを遠巻きに見ている様なイメージだ。



このように、視点をどこに置くかで、仲間たちの存在意義が変わってしまう。

めずらしく私なりに語ってみたつもりだが、しょせんはただの戯言だ。

参考にしてもしなくてもいいから、共に頑張ろう。そういうことです。


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私と読者と仲間たちと 長月瓦礫 @debrisbottle00

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