魔王、魔王(勇者)と会う。
我はまた元に戻るのかと思って数日過ごしたが戻る事がなく、ふと我に(勇者)に会いに行こうと魔王城の我の部屋へと転移した。
これが我だと…!?!?
なんて間抜けな顔して寝ておるのだ
横に一糸まとわぬ姿で寝ているサキュバスおるから我は我を(勇者)を異空間へと放り込み叩き起す。
「ふ、ふげぇ!?」
「何をだらしない声を出ておる」
「え、なんで僕がいるの!?」
「我は魔王だ」
「僕が魔王!?てことは、やっぱり…」
「貴様は我と入れ替わってしまったようだな」
「やっぱり僕、入れ替わってたんだ!!」
それにしても我だというのに、なんと間抜けな面をしおって。
やはり馬鹿が身体に入ると器まで馬鹿に見えてしまうな。
我が入れ替わる前のこいつは皆から馬鹿にされている様子であったが、まぁ我にそんな態度をとる輩はもうおらぬがな。クハハハハハ
「これは悪夢じゃなかったんだ…」
こやつ今悪夢と言ったか?
我と入れ替われているのに悪夢と…
「ほう、我と入れ替われたというのに悪夢と言うのか?」
「だ、だって今代の魔王って言ったら、今までの歴史の中でも史上最悪の極悪非道な魔王って言われてるんですよ!?そんな方と入れ替わったのが本当なら悪夢以外の何ものでもないじゃないですか!」
「ククク、入れ替わったのがバレたら殺されるかもしれんな」
「え?」
「ん?」
「バレたら殺されるんですか・・・?」
「ほぼ100%殺されるであろうな。考えてもみろ。勇者の中身が魔王ぞ、そんな事世の中に知れ渡れば暗殺されるのは確定だろ。それに魔王の中身が我ではなくへっぽこ勇者だと分かれば我に恨みのある魔族達はこぞって貴様を殺しにくゆだろうな」
「ひ、ひぇぇぇいやだよぉぉぉ」
貴様、我の身体で鼻水ダラダラと泣くでない。
グスングスン。ズズーッ!!
馬鹿たれが!我のお気に入りのパジャマの裾で拭くな!!!
あぁ殺意が・・・
いかんいかん我が我を殺してどうする
「死にたくなければバレないようにすることだな」
「僕に魔王さんを演じれるでしょうか」
「安心しろ。血も涙もない極悪非道な事を好きなようにしておけばバレん」
「いやいや!それが出来ないですよって・・・魔王さん、僕の身体で極悪非道なことしてないですよね!?」
「ククク、我に歯向かったライルとかいう奴は少し灸を吸えてやったわ」
「まさか魔王さん殺しちゃいないですよね・・・?」
「弄びつくした後は殺すつもりだったのだが、エレンとやらに止められた」
「エレンだって!?か、彼女には何もしてないですよね!??」
「ククク、抱いてやったわ」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
「そう頭を抱えて叫び散らすな。考え方によっては貴様の身体がエレンを抱いた=貴様が抱いたと同じではないか」
「魔王に好きな人が寝取られたよぉぉぉ」
「小さい男だな。そういう貴様だって我の女を寝とっていたではないか」
「あれは、その寝とったというか寝取られたと言った方が正解のような・・・」
「あー!貴様は小さすぎる!寝取りも寝取られも一緒ではないか」
「い、一緒って酷くないですか!?」
「貴様の身体は我のおかげで脱童貞出来た事に感謝すればいいのだ。あ、そうだ。記念脱童貞の瞬間を見るか?我の映像魔法でバッチリーー」
「だー!何再生しようとしてるの!?何で僕に僕の身体に入ってる魔王が大好きな人と初エッチしてる映像みないといけないの!そんな鬼畜な事よくできますね!!!」
「ククク、我らの関係はスワッピーー」
「聞きたくなーーいぃぃ!!!!」
ククク、この勇者を弄るのは楽しいではないか
これからの楽しみができたというものだ。
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