第1486話 神様は丸投げ

神社にお参りに行って、手を合わせた。


――どうか世界がより良くなりますように。


その時だった。ビュッと風が吹いたと思ったら、目の前に老人が現れた。


「これ。そこの若いの。世界を良くしたいならこれをやろう。頑張りなさい」

「え?なんで俺の願い事分かるの?」

「そりゃ神様だからじゃ。さらばじゃ」

そう言って渡されたのは、一枚の宝くじの券だった。いや、こんなの当たる訳ないだろう。そう思いながらも一応、当選番号を確認してみると、本当に二億円が当選していた。


「つまりあれか。これで世界を変えろってとこか。神様、お金だけくれて丸投げじゃないか」


俺は考えた。世界をより良くするために、この2億円をどうするか。俺は全額投資することにした。新時代の再生可能エネルギー開発事業を行っている会社に、2億円を投資した。そのおかげだったのか、新時代のエネルギーが誕生した。世界はより良く便利になっていった。

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