第788話 私の青空
今日も良い天気だ。雲一つない青空。私は走っていた。トライアスロンに出場する為、日々のトレーニングをしていた。
「おはようございます」
いつものランニングコースで、犬の散歩をするおばさんとすれ違う。朝の爽やかな挨拶をして、私はスピードを上げる。今日はいつもよりも調子が良い。もっと早くもっと。心の中で思いながら走り続けた。五キロ走った地点で中間地点。公園の自販機でスポーツ飲料を買い、喉を鳴らす。休憩がてらストレッチをした後、再び走り出す。
今日は調子が良い。少し遠回りして海を見よう。海に行くと砂浜で朝早くからゴミ拾いをしている男の子がいた。
こんな朝早くからゴミ拾いしてる人がいるんだ。そうだ、私もトレーニングになるしゴミ拾いしよう。
「私も手伝います」
「えっ?ありがとう」
男の子は人見知りなのか視線を合わせず恥ずかしそうに下を向いた。その様子が可愛くて私は思わず、青空の下で笑った。
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