第695話 今日のハイライトちゃん

私は毎日の生活の中で、夜寝る前に今日のハイライトを決めるのが大好きだ。


ベッドの中に入り、布団を被る。目を閉じて考える。


「今日のハイライトはねえ……」


今日は朝起きて朝ごはんを食べた。朝ごはんはスクランブルエッグとソーセージ、パンだった。朝ごはんを食べて学校に行った。行ってる途中、可愛いトイプードルを散歩させてるお姉さんがいて、トイプードルを触らせてもらった。凄く可愛かった。学校に着いて友達の絵里と動画サイトの配信を見たかどうか話をした。それから昼休み、お弁当を食べて午後から眠くなりながら授業。それが終わって部活。サッカー部のマネージャーである私は、憧れの先輩にタオルを渡した。先輩は笑顔でありがとうと言ってくれた。


「うん。やっぱり今日のハイライトは、先輩の笑顔でありがとうかな」


一日の中での一番良かった出来事を頭の中に思い描き、眠りにつく。これが私の日課だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る