第689話 虫アクセサリー
今年のトレンドは「虫」だ。
体のどこかに虫をつけるのがオシャレだと言われている。若者の街、渋谷や原宿では沢山の虫をモチーフにした服が売っている。
そんな私も流行に乗っかる為、虫ファッションを探していた。
「お客さん。虫アクセサリーいかが?」
「アクセサリーか。ワンポイントになっていいかも。見せて」
そこに並んでいたのは、リアルな虫のアクセサリーだ。カマキリ、テントウムシ、クワガタ、カブトムシ、アゲハ蝶。様々な虫のアクセサリーがあった。
「凄い!!超リアルじゃん。これつけたら誰でも服に虫がくっついてるように見えるね。オシャレー」
「だろ?どうだい?買うかい?」
「うん。全部頂戴」
私は虫アクセサリーを全種類購入して身につけた。するとすれ違う人、全ての人が私を二度見している。ふふっ、お洒落だから皆見てるのね。
鏡を見た。私はただ虫にたかられているような汚い女にしか見えなかった。
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