第523話 弱ったカエル
晴れた日、私は弱っているカエルを見つけた。
「どうしたの。随分弱ってるわね。水のあるところに連れて行ってあげた方がいいのかしら?」
私はカエルを拾い、池に逃がしてあげた。
「元気でね」
その翌日の事だった。カエルの鳴き声で目が覚めた。
ゲコゲコゲコ……。
ゲコゲコゲコ……。
「ええっ。な、何これ……!?」
大量のカエルが窓から見えた。正直気持ち悪い。
「先日は殿の命を助けて頂き、ありがとうございましたゲコ」
「しゃ、喋った!?」
「あなた様が助けたのは、トノサマガエルの中の殿様。トノサマトノサマカエル様でゲコ」
「もうトノサマガエルで良くない?」
「トノサマがお礼をしたいと申しております」
「いいですよ。別に」
「いいえ。そういう訳にはいきません。何か欲しい物はありますか?」
「お金かなぁ。なんて。カエルに言っても仕方ないけどね」
翌日、カエルから大金が届いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます