第285話 CM契約

プロのミュージシャンとして活動する俺の元に、マネージャーが大きな仕事を持ってきた。


「これはチャンスだよ。あのミエルビタンXを作ってる大企業ミエビタ製薬のCMに君の曲が使われるかもしれないんだ。だがその為には、社長と面談して気に入ってもらわないとならない。頑張って来てくれ」


そう言われ、俺はミエビタ製薬の社長と面談する事になり、面談をした。


「はははっ。君とは上手くやれそうだ。契約っていうのはね、信頼関係がとても大事なんだよ。わかるね?」

「はい。もちろんです」

「信頼関係を築くには、お互いの秘密を共有する事が一番良いと思うんだ」

「はい」

「単刀直入に言おう。私は裏で大麻を栽培して売っている。その大麻の隠し場所に困っていてね。そこでだ、隠し場所に君の家の庭を提供してくれないか?そうすればCMで君の曲を使おう」

「…………は、はい」

「ありがとう。君とは良きパートナーになれそうだ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る