第243話 課長のドッキリ

毎日、仕事がとんでもなく忙しい。残業残業残業。休みの日は、疲れてずっと眠るだけ。仕事辞めたいな。転職しようか。そんな事が頭をよぎりながらも出社した。


「野村君!!先方がね、納品する予定の物と違う商品が来てるって言っててお怒りなんだよ。すぐに行ってきて」

「えっ?それ自分がやったんではないんですけど……」

「いいから!!これは急ぎだから。君の仕事は後回しで頼むよ」


そして先方へ行った。しかし先方は全然怒っていなかった。職場へ戻ってきてドアを開けた。

……あれ?真っ暗だ。


パンッ!!

クラッカーが鳴った。


「ハッピバースデー野村~♪ドッキリでしたー!」


課長のドッキリだった。

俺が毎日のように残業ばかりするので、課長が誕生日の日くらいは皆で祝ってやろうと企画してくれていたのだ。


「君は明日から3連休にしたから。プレゼントだよ。楽しんで」


仕事、もう少し頑張ってみようかな。

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