第166話 伝説のにゃんぱ師

「さてと……今日も可愛い子を探しに行くか」


俺は車に乗って穴場のにゃんぱスポットに向かった。着いた場所は、綺麗な海が見える堤防だった。


「こういう堤防には、よくにゃんぱ待ちしている可愛い子がいるんだ。堤防は激熱スポットなのさ」


さて……

ちょいとにゃんぱに使う小道具でも準備するかな。いわゆるモテアイテムというやつだ。俺は車から釣り竿を出して餌を付けて釣りを始めた。すぐに小魚を釣る事ができた。すると俺が魚を釣り上げたのを見つけたのか、慌てて俺の元に寄ってきた白くて可愛い子がいた。そして俺の横に座り、何も言わずじっと俺の方を見つめている。


「どうしたの?そんなに俺を見つめて。魚欲しいの?」


俺は甘い声で誘惑する。そして釣りたての魚をあげる。


「君可愛いね。うち来る?」


そう言って優しく顔に触れる。


「にゃぁー」


また連れて帰ってきてしまった。これで10匹目の猫ちゃんだ。

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