第16話 タイムリミットサスペンス
それはまるで、仕掛けられた爆弾を見つけたかのようなドキッとした気持ちが押し寄せてきた。
「うおおお…‥‥。は、腹が……」
突如訪れた腹痛。私がこの世に生まれてきて三十数年。この腹痛はヤバい。私は直感した。この渋滞では、家までは後二十分はかかるだろう。しかしそれでは間に合わない。こんなところで漏らしたら、シャレにならない。
三十代にもなって漏らすなんて、それだけは避けなければならない。
「どこかにトイレはないか……」
私は頭をフル回転させる。
家に着くまでの間に途中で寄れるスーパーやコンビニはないか。
「よしっ…いける!!」
私はコンビニへの最短ルートを目指す。徐々に動く帰宅ラッシュの大渋滞。
「頼む!!早く動いてくれ!!」
ゴロゴロゴロ……。腹が悲鳴をあげている。
「まずい!!早く動いてくれ!!」
私はコンビニに着くとトイレへ駆け込んだ。そんなタイムリミットサスペンス。
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