第255話 熊本地方の天気予報

友里絵は、天井のたかーいホールを見上げて・・・・

「ここの上が、あたしの部屋かぁ」


由香が「暴れても大丈夫だろ」


友里絵「でもさー、こんなに静かだと聞こえちゃうね」


菜由が「大丈夫だよ。床踏みぬけば別だけど」


由香が「足が出たりして、あのヘンから」と。

天井を指差すと。


友里絵も天井を見て・・・「そうだ・・・ウルトラマンを呼ぼう!」


しゅわーっち!と、両手を上げて。


由香は「アホ」


愛紗も楽しそう。


菜由「飛んでみぃ」


友里絵は「菜由はでろりーんマン」


由香は「マンだけカタカナにするなって」(^^;


菜由「試してみる?」



友里絵「いーよ、使用済みなんて汚くて」


菜由は「いいやがったな、このやろ!」


と、追いかけると


既に友里絵は居なかった(笑)


菜由は「逃げ足の速い奴め・・・必ずお縄にしてやる!」



友里絵は二階から見下ろして「ハハハ、オロカモノメ」(^^)



菜由「てめぇ!」と、階段を駆けて上がった。



愛紗は「・・・菜由の野生が目覚めたか」


由香は「ハハハ。フロいこ、フロ」


・・・と、ロビーの横にあるエレベータを待った。

エレベータは金ぴかで、明るい。


愛紗は「なんか病院みたい」


由香は「面白い連想だね」


エレベータが来て、人が何人か降りる。

浴衣に羽織。もう夏の雰囲気の九州。


由香が乗る。愛紗も続いて。


「ここ、4階まであるんだね」と、愛紗。


「そうみたいね」と、由香。



エレベータのドアが静かに閉じ・・・


すぅ、と昇っていく。



友里絵は、エレベータ・ホールの前のマッサージ椅子のあたりで

菜由に逮捕されて(笑)

しばかれていた。


「かんべんかんべん」と、友里絵。締められている(^^;


菜由の方が大柄で、がっしりタイプ。


笑いながら。「覚悟!」


友里絵は、逃れて 「ハハハ。正義は勝つ!」


由香は「どこが正義じゃ」(^^;と、呆れる。


愛紗はにこにこ。楽しくていいな、と・・・。


お部屋、206の鍵を開けて。


友里絵は、どどどど・・・と、逃げ込んで。


菜由は追いかけてきて。


友里絵は「わかったわかった。なゆはスーパーまん」


菜由「なんかなぁ」(^^;


「じゃ、角煮まん」と、友里絵。



由香「食いもんかよ」


友里絵「食えないなー、あんな臭いもん」


自分で笑い転げている。


菜由も友里絵をひっぱたきながら、笑っている。



愛紗はTVをつけた。


部屋には割りと大きなTVがあって。

ちょっと前は、14型のブラウン管型だったけど・・・と、思ったり。


丁度、天気予報。


ーーー三角湾の満潮は14時12分、干潮は5時3分ーーと、アナウンサー。


友里絵は真面目な顔で



ーーー三角湾のまんちょーは14時12分、浣腸は5時3分ーー。


菜由は「やめろ、バカ」と、笑い転げる。


由香も「あほぉ。国語0点」


友里絵は「いなづまカンチョー。ちゅうっちゅうっ。浣腸まん・・・。

やだぁ浣腸なんて。まんだったら・・。」


由香は「そこまでにしとけ!」と、張り扇ちょーっぷ!!



友里絵は「いてて」と、頭を撫でて。


菜由はまだ、笑い転げている。



テレビはCMになって・・・・


にこやかに、アイドルが

「セブンイレブンの新製品、キーマカレーまん」


と(^^)。



愛紗が、笑い転げた。


菜由が「ついに壊れたか」


由香「あーあ。友里絵ウィルスは強力だな」と・・。





ひとしきり笑った後「じゃ、お風呂行こうか」と、愛紗。


そだね、と菜由。


由香は「よーく洗えよ、キーマかれーまん」



と、言ったので、また愛紗は笑い転げた。


畳にのたうちまわっている。


友里絵も・・・「再起不能かな、こりゃ」


由香は「オマエのウィルスだろ!」と。(^^)。


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