第638話 音楽

音楽って不思議。


そう、めぐは思った。



ただ、音が重なってるだけなのに

気持ちが変わったりするし。






「やっぱり、音楽っていいね。」って、めぐは

急に、独り言みたいに言うので



となりにいたれーみぃは、びっくりして



「あ、うんうん。そーだね。帰ったらバンドしようよ」と、今が旅先で



帰る場所があるって事を思い出した。






「帰ったら受験生かぁ」と、Naomiは

思い出したように。




でも、軽快なラジオの音楽は続いている。


ヴァン・マッコイ。



「NaomiってR&B好きなんだ」と、めぐは聞く。



顔のイメージから、なんとなく

ジャズとか、クールなのが好きそう、って

思ったりしてたけど。






そーでもないけど、なんでも聞くよ。でも

最近のアメリカンミュージックは

なんか暗いから。



こういうオールディズがいいよね、って



音の良くないケータイラジオを耳に当てて。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る