第612話 -eV

本当は、眠りについたご主人様を

目覚めさせるのが、ルーフィの仕事だった。


眠っている間の、ご主人様の身を護る、そんな仕事もあった。


でも、例えばご主人様を狙う魔物はもう、この世界には来られないから

その意味では、もうルーフィの仕事は無くなったと言ってもいい。



眠りにつきたいと思ったご主人は、やっぱり魔法使いとして

何かそうしたい理由があったのだろうし

その魔法を解く、魔法使いの出現を待っていたのかもしれない......。






のだけれど(笑)




それを、めぐが知る由もない。




もとより、めぐ自身は、眠りを解く魔法なんて知らないし


そんな凄い魔法使いの魔法を解くなんて「できないよー」



と、思うだろう(w)。





とりあえずその話は、ルーフィとMegに任せておけばいいのだろう。





こっちの世界のめぐは、ふつうのJKでいいのだし。




夢の中に入れると言っても、そんな事が出来たとて

意味を見出すのは、麻酔面接をする精神分析学者くらいだろうし(笑)。






とりあえず、めぐは夢から戻ってくる。



4次元なので、空間軸も思いのままに伸縮できるから

座標も思いのまま、だ。


なにせ、原子核分裂の1000倍のエネルギーで移動できるのである。

ヒッグス環境解放は。


-TeV=1000Tv である。 ちなみに、1Vの電圧で作れる電場が 1eVである。


100Vで感電した事のある人は、あれが100eVであると実感できる(笑)。





2013年にノーベル物理学賞を取ったヒッグス粒子観測の

応用であるから、最先端科学だが


実は、魔法では200年も前に使えている。


だから、魔法使いは空をも飛べるのである。




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