第472話 northster

お金なんてものがなければいいのに、なんて

思ったりもするけれど


お金が悪いわけ、でもなくて。


お金、と言う道具を上手く使えない人間がダメなのだろう。



お金があるから、貯蓄ができる、けれども


お金儲けのために、悪い事をして

心が貧しくなったら、それはヘン。


お金を使って、豊かな暮らしをするならいい、のだけど。




この2列車、ノーススター号も


乗車券は、あまり安い値段では売られていない。


高校生のアルバイト料で言えば、3日分くらいの金額になるだろうか。





でも、尊い労働の対価として、一晩、1列車に乗せてもらえた。


そのことに、みんな満足していた。





2列車、上りの「ノーススター」は、始発のbluemorrisに着く。

先頭には、特急用機関車が連結される。



さっき、最後尾についていたディーゼル機関車は、切り離されて

海辺の引込み線に行き、線路を切り替えて退避した。



「なんか、旅が終わっちゃった」と、めぐは言う。

「そーだね」と、れーみぃ。


Naomiは、無言だったけど「あ、制服着替えなきゃ!」と

大事な事に気づく(笑)。



リサのおじさんも、まだ車掌の白い制服、重いかばんを持ったまま

「んだ、乗務員センターに置いていけ?」




....そういう訳で(笑)みんな、着替えと荷物を列車に取りに行って。


なんとも、慌しい発車待ち。



リサとミシェルは、普段着だけど。



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