第447話 hope

リサの悩みも、

ミシェルの恋も、

日本人のおばあちゃんの、食の好みも。

列車指令のこだわりも。



みんな、目の前の3次元空間で起きている事に


心の中の、イメージ、4次元空間を

合わせようとして起こる事だ。




列車料理長のように、目の前の3次元空間に合わせて




イメージの、4次元空間を適合すれば

問題ないのだけれど





なかなか、それができないのも人、であるし



欲望や希望を持つのも、それはそれで

良い事だ。





そういう希望の為に列車は走ったりもする。






神様だって、心のなかの

4次元空間にイメージを持っていたりもする。





この国のひとたちが、貨幣流通経済、と言う

言ってみれば、価値の曖昧なものに

囚われて



本当に働く事の幸せを忘れないように、と


思ったのも


神様のイメージである。







でも、この1列車に乗るひとたちや

国鉄のひとたちは、働く幸せを知っている。




お金儲けじゃなくて、心を満たす為の仕事。




それは、生き物としての


もっと単純な、行動である。




行動力を、自分達の幸せの為に使えるのだから


こんな幸せな職場もない。

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