第295話 trash

元のプールサイドに戻って見ると、1秒でもない

短い時間に、めぐは

時間旅行をしてきたようで


リサも、ミシェルも


不信には思わなかったらしい。





その、ふたりの群像を傍観して、めぐは思う。




「あれ?」と、ふと。





リサの小さい頃、おじいちゃんは


跡取りがいないから、って



リサを国鉄に入れよう、なんて考えた。






「その頃、ミシェルは生まれてなかったのかなあ?」



歳は4つ違いだから、そういう事もあるか。





でも、誰だっけ。Naomiだったか、れーみぃだったか。



「男の子いないから」なんて言ってたような

.....





めぐは、なんとなく不信に思う。



それに、リサが電車の運転手になる事は



まだ、この時は



未来の出来事。





どうして自分は、それを知っていたのだろう?





「まさか、時空間が歪んで来たのかな?



それとも.....」



予知能力。





ルーフィのご主人様くらいの

魔法使いには


当然あるらしい能力。




未来がわかってしまうので



前途を悲観する能力者が、歴史的に

多数いた、なんて話も聞く。



仏陀や、イエスもそうだった、なんて

説もあるくらいで


末法思想とか、救世の教えとか


そんなところから来た、なんて(笑)






「でも、まさか。あたしがそんな(笑)」





そんな能力なら、捨てちゃうもん(笑)。




と、めぐはお気楽だ。




いらないもの。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る