第219話  radioactive sense


radioactive sense



難しい技術ではなく、

工作キットは高校生レベルのものだったりする。



原理は単純で、放射性物質は


崩壊しながら変化して、長い時間を

掛けエネルギーを失って行くので


常に、地球上のどこかで放射能汚染が起きている。



それが、農畜産物を経て、人間の体内に滞留する。




つまり、それがマーカーになるのだ。




例えば、チェルノブイリで放出された

放射性物質を持っていれば



その付近、少なくとも


その時代より前の人ではないと分かる。




それから、どの程度時間が経っているマーカーを持っていて



もし、別のマーカーを持っていれば



その時系列、座標の関係性で


住んでいた場所などが推定できる、


そんな技術である。










魔法ではない、科学技術なので

ルーフィも存分に使い切れる(笑)。






そのまま、魔法が再生しなくても

科学者で生きていけそうな(笑)


ルーフィは、プローブをコンピュータにつないで




電源を入れた。




最初に、自身の測定をしてみると......




当然だが、いろいろな時代を旅しているので


時系列が推定できない。





アメリカ、ネバダ地下核実験の時から



数年後のマーカーと



スリーマイルの原発事故のマーカーが




似た時系列であったりする(笑)。




理論的にはありえない事だ。





それは、ルーフィがいろいろな時代を


飛んでいるので



それぞれの時代で、放射性物質を

拾ってしまっているから、である。




本当は、ふたつの事象が


20年離れていれば


最初のマーカーと、ふたつめのマーカーは

正確に20年、崩壊の進行が


ずれていないと変、なのだ。






それにより、魔法使いルーフィは

どの年代を飛んだか、も

わかってしまうのだけれど(笑)。


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