第159話  E=mc2




E=mc2



めぐの家、片付けちゃった屋根裏の

もと、自分の部屋でごろごろしていたルーフィ(笑)は


クリスタさんからの電話を受けて。


お昼寝してた、にゃごも

起きてきて。



背中を反らして、伸びひとつ。



あーあ、とあくび(笑)。



そんな様子は、ふつうの猫だけど。


にゃごは、元々人間だったし

元は、悪魔くんだった。



そんな前世は、どこにも感じさせない。



でも、何かあると途端に素早かったり。



今回は、ほとんど何も感じていない(笑)。




あんたの出番さ、とでも言いそうな

そんな顔つきで、ルーフィを見るが

元々、猫ってそんな顔つきなのだ(笑)。


敵意がある訳でもない。



ルーフィも、話を聞いて


「こんどは、こっちから行くかな」と


絵本のある場所を教わったので

とりあえず、図書館の屋上に

瞬間移動した。



距離Sを算出。加速度aは容易に求められるので

S=V1t+1/2at2より変形し。

座標を設定した。



びゅん、と一瞬で図書館の屋上に

移動できるのは

4次元空間を辿って進むから、だ。

見かけ、この3次元空間は

一様にあるようで

ところどころ、4次元の時空間が存在している。



そこは、時間軸が伸縮するし

光の速度を超えれば、同じ効果も得られる。



しかし、図書館の屋上から

館内に入る扉は、鍵が掛かっていて

入れなかった(笑)。



「まいったなぁ」。



と、ルーフィは言いながらも。


どこか入口がないか、探した。



「やれやれ」と、

ルーフィの様子を案じた、にゃごは


クリスタさんに、気配を伝えた。



クリスタさんは、さすがに

元天使さんなので




のんびりしていても、気配には敏感。



「ゆきのひとひら」を抱えて。


屋上へと向かった。








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