第131話  コンピュータの意志


コンピュータの意志



「GTーRに魂は、入ってないの?」とルーフィは、YZRに尋ねてみると、彼は


「ああ、あいつに限らないが、コンピュータ、って意志がいくつもあるのさ。そいつらが、幾つも住んでやがる。

ヤマタノオロチみたいな、化け物さ、あれは。

クルマの格好してても、あれは化け物さ。言葉も通じない。だから、ドライバーと心が通わないんで、飛ばすしか能がないのさ」と、YZRは言った。



あんなクルマがあるから、警官だって調子に乗って飛ばすのさ、とも。







それは真理である。機械を武器のように思ってひとが争うとき、ひとは

調子に乗ってしまう。



警官がRGBを追いかけた時は、まだ神がひとの攻撃性を抑止する前だった。


だから、RGBは死んでしまった。




そして、今も

ライフルを持った警官は、正義の為、と思い

ルーフィを止めようと発砲を試みた。



警官から見ると、ルーフィは侵略者にしか見えないだろうから


悪の手先から、町を守る正義の銃弾、そんなふうに、思ったのだろう。。



正義は難しい。だから、発砲はいけないのだ。














図書館の、さっきのガードマン詰め所。



警官は、発砲した事を後悔したのか




「ここで見た事は、口外なさらぬように」とだけ伝えて、戻って行った。





「いやいや、たいへんだったね、クリスタさん、ご苦労様。」と、主任さんは汗を拭きながら。



鉄砲に当たったかと思った、とも(笑)。





めぐは、本当に驚いていた。

天使をお辞めになったのに、まだ

護って下さっている。




その事を当然のように、身を呈して

めぐを守った。



クリスタさんって、すごい。




ありがとう、って言葉くらいしか

思いつかないけど、って


めぐは、クリスタさんに感謝した。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る