私が詩を奏でると

言葉は螺旋階段をかけ上がって

空へと消えていく

透明な反響が空間を揺らして


けれども 貴方に届いているのかしら?

誰の耳にも届かず

誰の心を掠りもしない


そんな幽霊の様になってやしないか心配で

ワインの澱の様な忘却の淵に落ちないか心配で

書くのを止めようかと思い悩む


だけども詩は止まないのだ

まるで呼吸の様に再び甦る


それなら私は詩を酸素にして

生きていこう

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