詩集 百万年の孤独
夢咲香織(ユメサキカオリ)
百万年の孤独
私は今 こうしてここにいる
百万年の時を経て ここにいる
肉体が生まれたのはわずか数十年前
だけど
精神はまるで百万年の孤独を生きた様
百万年前から沈黙して
百万年前にとうに涙は枯れ果てて
それでも何かを待っている
希望に胸踊る夜明けを
恋は永遠に繋がるという淡い期待を
愛は無意味ではないという確固たる証拠を
百万年分の痴呆にも似た空白
百万年分の乾いた心の音
それらがひたひたと空間を浸して
それらが悶々と身体を揺らして
生きるとは孤独だ
生きるとは孤独に慣れる事だ
愛せよ百万年の孤独を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます