第94話 第48.5局 弟子編③

「姉さんはさ・・・それでいいの?」


「いい・・・とは言えない・・・かな。」


「じゃあさ、弟子君に電話してみるとか・・・。」


「だめ。」


「・・・なんで?」


「・・・・・・師匠としては、弟子の考えは尊重」「嘘だよね」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「姉さん、・・・本当は?」


「・・・怖い。」


「怖い?」


「私がわがままを言ったら、彼の邪魔になるんじゃないかって・・・。」


「・・・・・・姉さんはさ、自己評価が低いんじゃないかと思う。」


「・・・ごめん。」


「私に謝っても仕方ないよ。」


「・・・ごめん。」


「・・・それで、姉さんは、これからどうするの?」


「・・・・・・待ってるよ。」


「待つ?」


「うん。・・・ずっと、待ってる。」


「・・・そっか。」


「あなたは・・・どうするの?」


「え?」


「だって、あなた・・・・・・。」


「あー、・・・・・・本当なら、すぐにでも弟子君に会いに行きたいんだけどね・・・。けど・・・。」


「けど?」


「何というか・・・今回はお呼びじゃない気がする。私、完全に部外者だし。そんな私があれこれしても・・・。」


「・・・・・・」


「まあ、部外者なりに、できることは考えてみるよ。」


「・・・分かった。」


「・・・じゃあ、頑張ってね、姉さん。おやすみなさい。」


「・・・おやすみなさい。」

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