めいの命日〜序章~1章(前)〜

４月２０日（火）ページの無い未来

今日ね。今日はですね。すげぇことがあったんですよ(分かりやすくウキウキ)

美術の授業があったんです。

でも私、美術なんて万年成績３の人です。デザインの時期だけ４になるんですけど·····

つまり、デザイン力はちょっとあるけど画力は無いし凡人。ってことだと思います(笑)。

そんな美術凡人マンの私ですが。今日は２時限続けて美術の授業でして。１限目と２限目の間の休み時間に、落書きしてたんです。授業で使ったプリントの裏面に。

すると、どういうわけか美術教師が近寄って来ました。しかし私はそれに気が付けず、そのまま落書きしてました。いやこの状況、普通に考えたらヤバいですよね(笑)。

だって授業で使ったプリントの裏に勝手に落書きしてて、近寄られても気付かないて。大ピンチ。怒られちゃうって。

そして私の前に立った美術教師は、何の前触れも無く突然話し始めました。

「なぁ、美大目指さない？」

は？·····え、は？

ちょービックリしました。最初にいつの間にか前に立っていたことに驚き、そして突然喋ったことに驚き、美大ってなんやねん。いや知ってるけどさ。は？ですよ。なに突然。

どうやら、私が高校生になったら、美術教師がやってる美術予備校に通ってみろと。お前さんデザインの才能あるし、そういうの(描いてたのは女の子のイラスト)がサラッと描けるのすごいから。週1で予備校通ってくれれば美大に入れてやると。

「将来、絵描いて食べて行けたら楽しいだろ？」

とのこと。

いや、落書き。私、今授業で使うプリントに落書きしてるんですケド。それ良いんですか。突っ込まないんですか。ねぇ(白目)。

あと私に万年３の評価してるのあなたでしょう。そいつをスカウトするのは間違ってね？

と、色々ツッコミどころはありますが。

まぁ、真剣に考えると、私は絵描くの大好きで、週に４時間くらいはガチでお絵描きしたりしてますし·····デザインとかは好きだし。

美術教師の言う通り、そういう道で生きていけたらそれはとても幸せなことだろうなぁって思います。

でも私は高校生になる前に死ぬつもり(願望ですあくまで。願望。)だと毎日考えながら生きているので、「高校生になる」以降の人生像は全くありませんでした。大人になったら〜とか、高校生になったら何をしよう〜とか、そういう想像は全く無いです。

私の人生が本だとしたら、主人公の私が「高校生になる」ページから、白紙どころか自分の手で破いて切って、捨ててしまったので、高校生以降の物語の予想もできないし、事実それ以降のページは、元々はあるんだけど、私の中では何も無いし。

とかなんとか考えて、とにかく、高校生になったら何がしたいのか。そういう具体的な話を出されて、とても変な気分でした。

で、ここから、すごーーーく願望の話(謎)をします。

私の願望を全部、できないとか考えずに全部叶えるとしたら。

高校には行かずに主婦(主婦って言い方、なんかおばさんぽいよね。お嫁さんですお嫁さん)になって、16歳になったら結婚して、小説と絵をかきながら主婦やっていけたら、１番幸せだなって思います。何でもできるヒロインだったら。

やりたいことは、たくさんあります。でも、私はそれをやる権利も自信も勇気も、ありはしないんです。「どうせ私には無理」。

夢の話です。全部。だって冷静にならなくたって無理ですよおおお結婚したい！なんて。高校生したくない！なんて。小説家になりたい！なんて。私の夢は、未だに幼稚園児で止まっています·····(寝)。

さて話は変わりますが、今日、もう1つ。

私、ふとした時に、教卓の上に自分のシャーペンを置いてそのまま放置してしまったんです。そして、その私のシャーペンをクラスメイトが拾って、誰のだろう·····という顔をしていました。

私は自分の席でそれを見ていて、あ、そういえば置きっぱなしにしてたなぁと思い出し、「あ、それ私の·····」

と声をかけると、あっさり持って来てくれました。嬉しかったです。

しかしです。その後、自分の席に戻ったクラスメイトが、私のシャーペンを触ってしまった右手を見つめ、すごく辛そうな顔をしていました。周りの子に何か喋っていて、右手を

振ったりしていました。

すぐに気付きました。あ、私の物を触らせてしまった。と。

申し訳ないです。本当に申し訳ないです。ごめんね·····。私が置き忘れなければ、触らなくて良かったのに。嫌な思いしなくて良かったのに。悪かったなぁ·····。

反省です。ふかーーく。今後、ぜーったい気をつけようと思いました！はい！大反省！！！です！

そんな感じで、まさかの美大スカウトの話にネガティブ返しをするような私です·····。