5月5日Ⅶθ(8)
「詩歌さんあれです。
あそこに群がっていらっしゃるのが抗議団体です」
三和さんが指さした会場前を遠目で見ると、確かにプラカードなどを持った集団がいるのが見える。
「ああ言う場合、愛奈様もおっしゃっていたが一番厄介なのは無傷で無力化させねばならんことだ。一般人を攻撃したとなれば、四咲にすぐ嗅ぎつけられて三和の名が失墜してしまうからな」
「なるほど」
そうか。
四咲未来は師範が思う存分動けないフィールドをこうやって作り出したのか。
小狡い手を。
むかつくなぁ。
「それと、侮ってはいけないのは四咲の暗殺者だ。過去手合わせしたことがあるが奴等は強い。奴等こそ仕留める気でかからなければこちらが逆に狩られるぞ」
「変な遠慮は、いりませんと言うことです」
三和さんが師範の説明を要約する。
「わかりました」
私は頷いて笑みを浮かべた。
師範がいて手加減しなくていい相手なら楽勝でしょ。
気を抜かなきゃ大丈夫。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます