4月30日Ⅵ(13)

「お風呂〜お風呂〜」

テンションが高いのか、詩歌は謎の歌を歌いながら、入浴の準備を始めている。

「ほら、何してるの架那ちゃん入るよ」

まずい。

遂に時が来てしまったか。

「え、あ、ちょっと、ほら。

 まだその、心の準備が・・・」

「良いからおいで!」

「きゃぁ!」

詩歌は風呂に入るのを躊躇ってうじうじしてる私の手を無理やり引っ張って、浴室へと連れ込んだ。


くぅ。

観念するしかないか。


「ぷはぁ〜」

TVでよく見る銭湯にいるおじさんみたいな声を出しながら、大きく伸びをしながら詩歌が湯船に浸かる。

そのせいで詩歌の綺麗な肌と綺麗な胸部がいやがおうにも目に飛び込んでくる。

「はぁ」

詩歌に比べて私なんて。

「架那ちゃん、いじらしいなぁ!」

突然詩歌がガバッと起き上がると、私に抱きついてきた。

「え、ちょっと。どこ触って-

 きゃぁぁああ!」


あれからいっぱいセクハラされた。

悪寒の原因はこれだったか。

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