第34話 梅ちゃんの営業撃退法。
我が家の口達者な梅ちゃん。
化粧品の営業をしていて、なかなか成績が良かったらしい梅ちゃん。
その梅ちゃんに、口で勝てる人はいない。
家にやって来た営業マンの方たちが
驚いて帰って行くのを何度も見ました。
ピンポーン。
「はいはい」
「あのぅ、私……」
何かのセールスだとわかった途端
「あぁ、今、天ぷら揚げていて手が離せないんだぁ」(嘘)
そう言って、台所に行ってしまう。
営業マンの方は、何も言えず帰ります。
子どもの学習系の営業マンが来たときには
「私、子どもの学習教材の……」
「あぁ、うちの子頭が良すぎて困ってるんだ!
勉強するなって言っても、勉強ばかりして困ったもんだ」(大嘘)
そう言って、部屋に引っ込む。
梅ちゃんの隣にいた私は、恥ずかしいだけ。
でも、梅ちゃんの営業撃退テクニックは
子どもながらに「凄い!」と思っていました。
ただねー
「うちの子、頭良すぎて困ってる!」
という撃退文句は、恥ずかしくて使えなかったです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます