せかぼくラジオ
梓馬みやこ
序章-ダンタリオンが暴走を始めた模様です
1.せかぼくメンバーが勝手にラジオテイスト会話を始めたよ!
ある晩、しかも夜更けに「終わる世界と狭間の僕ら」のメインキャラが、ダンタリオン公爵に召集された模様です。
ダンタリオン「というわけで、オレたちの魅力を存分に語る企画が発生したぞ」
秋葉「発生したじゃなくてお前が発生させたんだろうが。他に誰がやりたがるんだ、こんなこと」
忍「また突然ー」
司「……(ついに別枠で暴走が始まったかと思っている)
ダンタリオン「異世界転生やら悪役令嬢が大多数を占めるブームの中、マイナージャンルで埋没しているにもかかわらず、ブクマがつくと剥がれないという良作っぷり。そろそろ積極的に進出してもいい頃合いだろ」
秋葉「作品の評価はともかく、お前が目立ちたいだけだろうって言ってんの!」
ダンタリオン「気を抜くと解散したがるお前らをまとめてやってるんだろうが! 年長者として!」
秋葉「悪魔が年長者とかどんな単位でお前生きてるんだよ。それにメインメンバーはオレと忍、司さんでお前は次点キャラだろうが」
ダンタリオン「お、さりげに説明してるな。えらいぞ」
秋葉「違う。もう帰っていい?」
忍「話すすまないと帰れない予感しかしない」
司「テコ入れ会議の二の舞だな」
秋葉「その話が連載本編に入ってて、しかもそこの日異様にPV高かったのがまずおかしい」
ダンタリオン「何もおかしくない。あの時もオレが進行役に等しかったわけで」
忍「そうだったっけ?」
司「シスターバードックとスピンオフ絡みの話で激闘していたことしか覚えていない」
ダンタリオン「嘘をつくなツカサ!」
秋葉「嘘じゃねーだろ。魔界公爵の日本ウルルン★滞在記出すとか言ってただろ」
ダンタリオン「それはお前が勝手に変えたタイトルだ」
忍「進行ー」
司「総会の議案可決じゃないんだ、忍。誰が進行するっていうんだ」
秋葉「一発目からグダグダじゃないか。だからやめろって言ってるのに」
ダンタリオン「それはお前らが非協力的だからだ。さっさと腹を決めろ」
忍「めんどくさいからさっさと進行してください公爵」
ダンタリオン「シノブ、それは肯定なのか否定なのか、どっちなんだ」
秋葉「わかったよ。とりあえず、お前名前が長すぎるからもう(以下ダ)でいいよな?」
ダンタリオン「よくねーよ」
忍「もう寝たいのに文字数がかさんでいく……司くん、何か説明を」
司「https://kakuyomu.jp/works/1177354054919001024」
ダ「おま、本編のURL晒してるだけだろうが。どれだけやる気ないんだ。ってか、『ダ』にすんな!」
秋葉「スマホ読者の気持ちを考えろ」
忍「そもそも文章表現がスマホ向きではなく紙ベース向きな気がするわけだけど」
司「だからハマる人間はがっつり行くんだろ」
秋葉「それってどこかでわかるんですか?」
忍「もう300話目前なのに、PVが一時間だけ飛びぬけてそれに近い時がある。そして、そんな日は決まってブクマが増えている」
ダ「それ絶対一気読みしてる猛者だよな」
秋葉「ほとんどこんな感じなのにな」
司「……秋葉……それは自虐的すぎるんじゃないのか……?」
忍「文字数」
ダ「わかった。今日のところは全体の雰囲気を掴んでもらう感じだからこんなところだろう」
秋葉「何もつかめてないよ!? どこが舞台で何の話かさえも語られてないからな!?」
忍「とても」
秋葉「?」
忍「察して」
司「『東(と)京が舞台で 天(て)使が襲来して人類滅亡が近い時に 神魔が猛(も)烈に集まってくる日本の話』か?」
秋葉「……司さん……いまのでどうやったら何を察することができたんですか……
忍「『も』は神魔に『モ(も)テモテになる日本の話』の方が合ってる」
ダ「元々休戦協定のバカンス地だからな~」
秋葉「知らないよ。勝手にお前らが保養地にしてたんだろうが」
忍「で、こんな感じで天使に対抗する神魔も各地で姿を現して、最後の(神魔にとっての)楽園、日本を守ってくれたり共生が始まったりするお話です」
秋葉「凄い……! あの流れからまとまった……!」
ダ「一応主人公はここでつっこみまくっている神魔専門外交官の秋葉(あきば)」
秋葉「オレはお前に話しかけられて巻き込まれたんだよ。いかにも最初から外交官やってますみたいな紹介やめてくんない? あと今更フリガナさりげなく入れないで」
ダ「忘れてたんだよ。配慮だよ」
忍「そうだね、まかり間違ってシュウヨウとかよくわからない和風中二テイストな感じで読まれても困るよね」
秋葉「ふつうは読まないよ。せいぜい濁点抜けるくらいだろ」
忍「この企画が始まって初めての発見だ」
ダ「ちなみにこの口調だとわかりにくいが、シノブは情報ターミナルの女子職員」
忍「女子とか職員とか違和感。スカートははいてないです。ちなみに僕っ子でもありません」
司「性別を主張しないタイプではあるな」
秋葉「その言い方だと帰属意識も薄い感じだよな」
忍「好きに捉えればいい。みんな違って、みんないい」
秋葉・司「……(なんだかんだいって、一番ブレないのはこいつな気がする)」
ダ「司は武装警察。三人とも天使襲来後にできた神魔対応特化の『護所局』所属だ。で、オレは」
秋葉「連載300話を目前に、滞在3年目に突入してそうな日本に浸かりきった魔界の貴族設定どこ行った感のある悪魔」
ダ「長いんだよ。WEB小説は長い文章は読みづらくて嫌われるんだよ」
忍「それはもう手遅れです、公爵」
司「魔界の貴族設定どこ行った感のとこか?」
忍「どっちでもいい」
ダ「よくないだろ。年中オレん家入り浸ってんの誰だよ」
秋葉「入り浸ってんじゃなくて、そもそもお前ん家は元々どこかの国の大使館でお前が魔界の大使だからオレたちを呼び出しまくってんだろうが!」
ダ「説明ご苦労(にやり)」
秋葉「……(この野郎……!)」
忍「それを言うなら、私をおともに呼び出してるの秋葉だし、司くんも割と指名してたんじゃ?」
秋葉「それは……! ……神魔の相手とかお前の方が向いてそうだから」
司「馴染みといえば馴染みだから、もうやりやすいのはあるな」
ダ「そういうわけだ。これで定番のメンバーと大まかな舞台は出たぞ。完璧な話術だろう」
秋葉「グダグダなとこ忍に立て直してもらって司さんがフォロー入れただけだよな?」
ダ「ふふん、それも計画の内だ」
秋葉「嘘をつけ! メンタリストが聞いてあきれるぞ!」
ダ「能力は制限かかってるから全開にできねーんだよ!読心フィルターかけとくな!」
秋葉「かけるわ馬鹿!」
-秋葉とダンタリオンは、なにやら言い合いを始めた-
忍「……公爵自身の設定の説明不備について」
司「もういいだろ。俺は明日定時出勤だから帰る」
忍「私も」
こんな感じの会話勢いではじまり、シリアスパートとギャグパートを挟んですすむ、オムニバスです。
なお、ダンタリオンはソロモン七十二柱の一、情報系と心理学を得意とする魔界の公爵です。
* * *
突発企画ですが、無駄に不定期・大量に続く予感がします。
連載本編が大量の話数になっていますので、お試し読みしたい方の参考に。
あるいは、すでにお付き合いくださっている方への閑話休題、プレゼントです。
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